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No.585-2/22

新たな製配販連携のあり方を考える
セミナーに三層から多数参加し盛大に開催

No.585号

  日本スーパーマーケット協会とストアジャパン社の共催によるセミナー「デフレ経済下、新たな製配販連携による流通革新を考える」が2月9日、東京丸の内・東京會舘で開催され三層から多数の関係者が参加した。「腹を割って話し合い、一緒に力を合わせていく場が必要なのでは」という川野幸夫協会長の提唱の下、活発なパネルディスカッションが行われ、第三の流通革命に向けて新たなスタートを切った。

合理的なデマンドチェーンを


  問屋無用論をベースにした「流通革命」を標榜し、1960年代から80年代にかけて急成長したチェーンストア業界。コンビニという新たな業態も生み出し企業グループとしてはイオン、セブン&アイに代表される巨大流通企業を形成したように、小売業全体に大きな影響力を及ぼす存在になっている。流通近代化と国民生活の向上に果たした役割は非常に大きなものがある。


  しかし、流通革命の真髄であった小売とメーカーの直結というSPA的な製造小売の形態は、こと食品分野ではあまり実現していない。その理由には、欧米などと違って日本人の食に対する要望が細かく、それに対するメーカーの対応能力も高いため商品のライフサイクルが短くなるという特殊な状況があるかもしれない。一言で言えば、日本の食生活が多様化し、しかもニーズ変化のスピードが速いから。


  それなら、長い伝統があり基盤の整った卸の機能を有効に活用した方が、小売業、メーカーにとっても自然である。特に、仕組みの出来ていない中での価格訴求は早晩行き詰ることが目に見えている小売業界にあって、生活者のニーズに合った商品を作り出したり、新しい商品提案を生活者に行おうという場合、それをタイムリーにしかもムダ、ムリなく行うためには、小売、卸、メーカー間の情報、物流、商流が極めて効率的に動くことが求められる。そしてその各層において、すべてが納得できる取引状況でないと長続きしない。そうした合理的なデマンドチェーンを如何に構築するか。それが今回の「製配販新連携セミナー」の中心テーマだった。


  そのパネルディスカッションの要旨は別掲したが、先立つ講演では浅野義昭A.G.A代表が激戦地川口市内の年末商戦からSM各社の戦い振りを解説、竹島寛サンシャインチェーン本部相談役は少子高齢化社会先進県高知県でなぜ好調かを講演、開店以降毎月前年比をクリアしているカルディア店の話しに参加者の高い関心を集めていた。


今週の目次




紙上セミナー「デフレ経済下、新たな製配販連携による流通革新を考える」
パネルディスカッション

製配販が運命共同体的な取組みで生活者の高い要求水準に応えよう


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


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2010SM・トレードショー盛況

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企業動向

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カスタマー ディライト・4 小澤信夫

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今週の大店立地法公示速報


交差点

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