イオンは2月19日(金)より、かつお一本釣り漁業として世界で初めて、「海のエコラベル」といわれるMSC(海洋管理協議会)認証を取得した土佐鰹水産株式会社(本社:高知県黒潮町、明神宏幸社長)が認証業法で漁獲したかつおを、イオングループ487店舗で販売を開始した。MSC認証のかつおを全国的に本格販売するのはイオンが初めてとなる。
明神社長は「4年前に日本の一本釣りがMSCに該当することを知り、申請した。生産性は低いかも知れないが、乱獲を避け、大切な資源を守る魚法で取った“かつお”だということを多くの消費者に知ってもらいたい」と語った。「一本釣りの“かつおのたたき”は巻き網漁法で取ったものより割高になるが、味も美味しく消費者に受け入れられる」(イオンリテール近澤靖英専務)と見ている。取扱高は未公表。
水産資源は獲り過ぎなければ、枯渇することはない。将来の世代も魚を食べ続けていけるようにするためには、持続可能な漁業を推進し、水産物を守る取り組みが求められる。この主旨に合致した漁業に与えられるのが、MSCの「海のエコラベル」だ。MSCは、減少傾向にある世界の水産資源の回復を目指し、1997年に設立された国際的な非営利団体(本部:ロンドン)。「海のエコラベル」付き製品数は2010年1月末現在、3,858品目あり、世界65ヵ国で販売されている。特に欧米先進国や日本でMSC製品市場は急速拡大している。欧米の大手小売業はMSC認証を受けた水産物の調達を経営戦略の中に組み込んでいる。
日本でMSCラベル製品が初めて販売されたのは06年にイオン、西友、日生協などが、先鞭をつけた。その後も販売する企業が増え、10年1月にはMSCの「海のエコラベル」がついた製品数は180以上になっている。MSCの目的は、消費者の力で水産資源の枯渇を食い止めることにある。そのためには、消費者にMSCとは何か、知らしめることが重要であり、小売店の取扱い拡大が望まれるところだ。
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