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「平城遷都1300年」古都にふさわしい
イオンモール大和郡山がオープン
「1300年前に栄えた日本の古都・奈良にイオンモール大和郡山が3月25日オープンし、核店舗にジャスコが入った。同モールは奈良県を南北に貫く国道24号線バイパス沿いに立地しており、駐車場も平面3,500台と屋上700台の合わせて4,200台と全国屈指の規模だ。外観デザインや色彩、館内の装飾には「和」のテイストを盛り込んで、いにしえの都にふさわしい造りとした。今年は北3kmの平城宮跡で「平城遷都1300年祭」が開幕、全国各地から来場する南の玄関口にあたることから、イオンの存在を示す格好のモールになる。現地の発掘調査で、これまで九条までとされていた平城京が十条だったことを証明する“歴史的発見”もあった。
日本のSCの水準を知ってもらえれば
かつての都・平城京の南端に位置するイオンモール大和郡山。重大発掘で工事が遅れ気味になっていたのに加え、2核1モールで当初、入居を予定していた阪神百貨店が景気低迷で突然キャンセル、規模縮小と着工延期のダブルパンチにも見舞われた。
ショッピングモールの所在地は奈良市との境界部で、大和郡山市になる。旧柳沢藩の城下町で、金魚の産地として全国的にも有名なところだ。近辺でイオンが関係するSCは高の原、学園前、西大寺、橿原などがあり、一時は閉店が噂されたSuC大安寺も近距離にある。限られた商圏人口なので、自店競合はかなりのものだ。
これまでのモールは各フロアとも同じような造りだが、今回は各フロアが画一化しないように、フロア材や色彩に工夫を凝らした。トイレなど付属設備にも力を入れ、従来の商業施設には見られない凝った設計になっている。出店の軸足を移す中国からの観光客にも「日本のSCの水準を分かってもらえれば」という願いを込めた。
奈良県はどこを掘っても、遺跡が出る。そのため、南北を縦貫する京奈和高速道路は6km北の木津でストップ、南はイオンから3kmほどのところまでしか開通しておらず、国道24号線バイパスが両端をつなぐ形になっている。このため、行楽シーズンは大渋滞するのが常だった。
イオンモールの開店と4月24日から主会場がオープンする遷都1300年祭、それにゴールデンウィーク――頭が痛い問題だが、4,200台の駐車場を有効活用する手もある。パーク＆ライドのようにして、シャトルバスで平城宮跡会場を結べば「千客迷惑」どころか「千客万来」になると思うが…
今週の目次
流通羅針盤
ＳＪ新店レポート
魚にこだわった生鮮・惣菜売場を展開
ジャスコ銚子店
メニュー提案型のキッチンサポートコーナーを初導入
ヨークマート日進店SJチェーンストアの危機管理シリーズⅢ②
新型インフルエンザで得た教訓
マニュアル作成企業「社内が引き締まった」
今週の業界トピックス
セブン＆アイHD 一足早く入社式。昨年の1,266人から736人と大幅減
ドラッグストアショー 昨年の来場者人員を上回る
トーホー 2010年1月期で増収増益を達成
マックスバリュ中部 新社長に正木氏が就任し、中西社長は会長にMDフラッシュ
今週の開店情報一覧
関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー
問題解決のできる「仕事人」としての店長が求められている
2010春の商品政策 新生・大塚食品が本格稼動
「価値の伝達」徹底へチーム制強化の新体制を発足
企業動向
再発足のヤクルトヘルスフーズ、着実に業績向上
食品マーケティング
変化する業務用スーパー
＊柔軟に対応、業務筋と一般消費者（ABS卸売センター）
共同仕入れ、都心大型店、地域中小単独店、一般SMの競合清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・25
「売上税反対」チェーン協の会長に就任
今週の大店立地法公示速報
交差点
30秒間のきらめき
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