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No.593-4/19

「お好きなPBを選んで下さい」
3つのVサインが揃った売場

No.593号

  周辺町村が合併してできた滋賀県の東近江市で、岐阜県を本拠とするバローが4月8日(木)、同市東沖野1丁目に売場面積1,692uのSMをオープンした。琵琶湖のある近江八幡と三重県の桑名市を結ぶ国道421号線に面しており、駐車場は176台。外観は何の変哲もないスーパーに見えるが、一歩店内に入り、しばらく回るうちに、お客は普通のスーパーではないことに気付かされる。NB商品に混じって、自社開発のPBが「Vマーク」のPOPとともに林立しているからだ。Vには3色あって、それそれ、Vセレクト、Vクオリティ、Vオーガニックと名付けられている。それぞれ読んで字のごとし、値段と品質を見比べて、選択購入できる。PB開発が当たり前になった中で、新たな戦略として注目される。

こだわり度合いで色分けされたPBが店格上げる


  ワインレッドのPBは「Vセレクト」だ。毎日の暮らしに欠かすことの出来ない商品を「良品廉価」で提供する。食パンや牛乳など、暮らしを強力に応援するお勧めの基本アイテムで、店内では最も目立つ存在だ。


  おいしさや製法、素材にこだわった商品を買いやすい価格で提供するのは「Vクオリティ」というオリ−ブグリーンのVマークだ。試しに購入した商品では「無添加 とろろ昆布」45g・248円で、定番品より高い分、北海道産の天然がごめ昆布と真昆布を、醸造酢だけで仕上げたこだわりがウリだ。


  数は少ないが、ライトグリーンのマークは「Vオーガニック」と名付けられている。食生活に欠かせない「健康・安心・安全」をテーマに、有機JASにこだわって開発したPBだ。有機きな粉とか粉末緑茶というようなアイテムもあり、売場全体の核を押し上げる効果もあるようだ。


  滋賀県下のバローのSM店舗は、2008年9月にオープンした守山市のピエリ店に次いで、八日市店が2店舗目だ。東近江市役所から南に約1kmの市の中心街に立地しており、商圏は周辺1万3,000世帯、3万2,000人を想定している。


  岐阜県多治見市に本部のあるバローは2010年3月の売上見込みは連結で3,590億円、単体でも2,300億円に達する、押しも押されぬ規模の地域チェーンだ。ホームセンターやドラッグスストアも傘下に持ち、多業態で東海にも出店地域を拡大している和歌山のオークワと比較すると似た点もあり、興味が尽きない業容だ。


今週の目次




今週の業界トピックス

セルコチェーン セルコライブネットを6社27店舗で導入開始
イオン 衣料の新MD改革に着手
丸久 新社長に田中常務が昇格し、蔵澄社長は取締役に
西友 最高執行責任者にスティーブ・デイカス氏就任


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


SJ新店レポート

出足順調!開店5日間の売上計画比200%達成
 ピオニウォーク東松山
都市型SM業態とし、同社2店目のオール電化
 スーパーバリュー志茂店
広い駐車場をどうアピールするか、NSC核店舗の課題
 マックスバリュ東加古川店


カスタマー ディライト・8 小澤信夫

顧客の感動・歓喜・大喜び


企業動向

カルピス社、ウェルチで2方式を今月〜6月まで実施


日本酒復権に向けて

業界への疑問とスーパーへの提案
 力のある大手は本当の「酒」を売れ
新たな方向目指す小西酒造
 現場力向上を図り商品開発を強化
 森川敏朗営業本部長に聞く「改革への戦略」


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・28

税率1%で制度だけ入れる方法を提案


今週の大店立地法公示速報


交差点

地球温暖化はCO2のせい?



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