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No.594-4/26

イオンが生活雑貨のMD改革に着手、専門店を初出店
(R.O.U津田沼店。売場内を歩く大西智子店長)

No.594号

  イオンは生活雑貨部門のMD改革に着手を始めた。4月24日(土)、イオン津田沼ショッピングセンター3階(ニトリ撤退跡)とイオンレイクタウンkazeゾーン3階(さくらや撤退跡)に直営の生活雑貨専門店「R.O.U(アール・オー・ユー)」を同時オープンした(津田沼店は4月17日からソフトオープン)。同店は新しい価値を持つ商品群を展開する専門性の高い売場の集合体として育成していく。イオングループが約110店運営するモール型SC内の空床に約2,000uの売場を持つ準核店舗として、今後は年間5〜7店出店する計画。30代女性をターゲットとし、旬のスタイルや道具を提供する。

30代女性が暮らしを楽しむ店


  イオンが運営するSC内の客にアンケート調査したところ、もっと多様なデザインや種類の生活雑貨を求める不満の声が数多くあった。実際、イオンの雑貨の売上構成比は18.4%で、家計消費における雑貨の支出23%とは5ポイントの隔たりがある。これを解消するため、イオンは生活雑貨専門店「R.O.U」を出店。「Rock Our Utopia」(思いっきり、毎日の暮らしを楽しもうの意味)を略した店名だ。30代女性が「ワクワク」「ドキドキ」できるよう、「最良の(楽しい)暮らしの”素(ルー)”を発信し続ける店」をコンセプトに掲げた。具体的に@家族の食卓を楽しく過ごしたいA仲間との時間を大切にするコミュニケーションツールが欲しいBいつまでも健康で美しくありたいC機能的で快適な暮らしをしたい。この4つのニーズを具現化。


  機能的で便利であることはもちろん、「毎日使うものだからこそ、愛着や感動を感じられるもの」を暮らしのあらゆるシーンで提案する。売場を4つに分け、家庭用品を中心に文具・ビューティケア・バラエティを展開。旬の商品や使い慣れた商品の新しい使い方を提案し、商品をクローズアップする。取扱品目数は約6万。限定商品は作るが、PBは作らないという。各カテゴリーの売場面積比と売上構成比予定は、文具が20%・28%、ビューティケアが20%・28%、家庭用品が40%・28%、バラエティが20%・17%。


  「R.O.U」では商品の仕入れを販売スタッフが担当する仕入販売員制度を導入する。津田沼店の従業員36人のうち店長を含め7割が女性。仕入販売員は店長と4カテゴリーの正社員の計5人を置く。客と毎日接する販売スタッフが自ら商品をセレクトし売場を創ることで、客が今求めているニーズに直接反映したきめ細かい品揃えを実現する。


  店内でコーナー展開する「ショップ・イン・ショップ」では、他の雑貨店との差別化を図る。競合店は、20代女性をターゲットとしたロフト、趣味を持った大人の男性をターゲットした東急ハンズを想定。ショップ・イン・ショップとして津田沼店ではビューティケア売場内にネイルサロン「ネイルヌーボー」をコンセスタイルで展開する他、母親と幼児をターゲットとした雑貨コーナー兼レストスペース、伝統的でモダンな「和」の雑貨を揃えた売場をコーナー展開する。


今週の目次




流通羅針盤


SJ決算レポート(GMS篇)

増収は子会社を吸収合併したユニーとイズミの2社だけ
 10社計の営業利益は前期比22.8%減の763億円


今週の開店情報一覧


SJ新店レポート

品揃え豊富な高質スーパー
 北野エース調布パルコ店
駅直結型の利便性を追及し、青果と惣菜売場を一体化
 戸塚東急ストア
高質を意識した都市型生活便利店目指す300坪店
 ユニー ラ フーズコア中田店


企業動向

スターバックス・ジャパンとサントリーが新飲料発売機に


SJチェーンストアの危機管理シリーズVB

新入社員がマスターすべき「食品衛生情報」
海外で認められた日本の美徳「手洗いやうがい」望ましい習慣化


食品マーケティング <上期/冷食売れ筋特集>

--マルハニチロ食品--
*「お弁当のおかず」と麺・米飯、食卓向けの強化
*市販用は前期8.5%伸ばす
*2009年冷食、国内生産量は前年比5.1%減
アクリフーズが冷食で夕張メロン当てキャンペーン


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・29

一票差で通った電撃の「社長交代」


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

国内だけに拘らず、中国などグローバルに考える時代に


今週の大店立地法公示速報


交差点

「友愛」と外交決着



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