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No.596-5/10

“賢い消費者の厳しい選択”に立ち向かう
関西各社が最新店を相次ぎオープン

No.596号

  天候不順でキャベツやレタスなどの野菜価格が高騰し、春らしい天候がないまま、はや5月連休商戦を終えた。マクロ景気にやや明るさが感じられつつあるというが「消費最前線」の夜明けはこれからだ。ちょっとやそっとの価格では手を出さない“賢い消費者の厳しい選択”が店頭で繰り広げられている。 こうした中、関西ではスーパー各社の新規出店が相次いだ。特に4月22日は関西スーパー、平和堂、ライフが、連休突入の29日はイズミヤとオークワの最新店がそれぞれ同日オープン、記者が文字通り“東奔西走”して取材した速報をお届けする。

各社得意の業態で、一斉オープン


  4月出店の皮切りは1日のマックスバリュ西日本からだった。兵庫県加古川市内を東西に貫く大動脈の国道2号線沿いにイオンタウン東加古川SCを開設、その核に東加古川店が入った。平面駐車場が600台あり、ケーズデンキとともに集客を図る。


  関西スーパーは4月3日、東大阪市に瓢箪山をオープンした。古くから長崎屋のSCがあった場所への居抜き出店だ。店舗と並行して走る近鉄奈良線の車窓から長年親しまれた「n」の看板が「K」に変わって、流通現場の“栄枯盛衰”を感じる通勤客も多かったに違いない。同社は8日に吹田市に江坂店、22日には堺市初出店となる萬崎菱木(まんざき ひしき)店を続けて開店させている。


  滋賀県で圧倒的シェアを誇る平和堂は琵琶湖の西岸を走るJR湖西線の安曇川(あどがわ)駅前にあった店舗を閉鎖、1kmほど離れた高島バイパス沿いに平和堂あどがわ店を22日に新設した。32年たった多層階の旧店から衣食住が1フロアで揃う「ローコスト低フロアGMS」への華麗なチェンジだ


  東西の人口密集地で効率的なドミナント出店を続けるライフは堺市内11店目となる石津店を同じく22日に家電のミドリと出店。東隣にHCのコーナンがある好立地オープンとなった。


  イズミヤは奈良県中部の北葛城郡広陵町にスーパーセンター広陵店を29日にグランドオープンした。2月末に神戸ポートアイランド店を閉鎖した苦い経験があるだけに、ルーラル立地だが満を持しての開店だ。


  オークワも29日、マックスバリュ西日本の牙城である加古川市にSSMの加古川野口店を開店、瀬戸内に和歌山の味を売り込む。開店景気を過ぎるこれからが、各店の本当の勝負どころだ。


今週の目次




通羅針盤02


SJ決算レポート(CVS篇)03

コンビニ主要7社全てが減益に
 本部が加盟店支援で負担したため利益が減少


現代に生きるこだわりの精神 黒酢発祥の企業 坂元醸造08

200年間伝統製法を守り続ける、本物の黒酢


SJ新店レポート

初の「ローコスト低層GMS」開店
 平和堂あどがわ店10
早朝は惣菜・パン売場だけ営業する駅前店
 ウィズ戸塚店店14


チェーンストア・コンビニ3月度販売概況18

相場高の青果は比較的高い伸び、全社既存店マイナス
 北海道、東北のSCはプラス傾向に

今週の業界トピックス22

スーパーバリュー 10月に都内・等々力店をオープン
CFSコーポレーション SM事業を8月21日にイオンへ継承する予定


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・3124

40歳代のさわやか社長を補佐する下吉氏


今週の大店立地法公示速報26


交差点

チラシ中止しても全く影響なし28



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