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No.601-6/21

世界のチーズに高級鮮魚-KOHYO京都店、
イオンモールKYOTOにお目見え

No.601号

  国際観光都市・京都の南玄関にイオンモールKYOTOが6月4日に開業し、グループ企業のKOHYOが1階に京都店をオープンした。売場面積約600坪の高級志向スーパーで、モール出店は初めてだ。JR京都駅から徒歩5分、新・都ホテル(京都)に隣接する好立地で、KOHYOが得意とする鮮魚をメインに、惣菜類もデパ地下のような雰囲気。グロサリーや酒類の一部は成城石井がゴンドラ展開しており、トータルで魅力のある店舗が実現した。ディスカウント店ばかり見慣れた目には、斜め動線の変則レイアウトも新鮮に映る。大店法や景観条例がらみで人口の割に大型店の比率が低い京都。世界のチーズコーナーに人だかりができ、「高級魚から売れている」という売場は、今すぐ見学したい店舗の筆頭格だ。

ハモ、キンキに天然ダイ、旬のカツオが良く売れている


  京都市の人口は約145万人。年間4,500万人もの観光客を集める日本最大の国際観光都市でもある。しかし、商業面では大型店規制の影響が続き、市内中心部には最近まで大型SCは数えるほどしかなかった。


  今回、オープンしたイオンモールKYOTOは、開発会社の経営破綻で、施設を所有する清水建設から、イオンモールがSCの運営を引き継いだ。KOHYOが出店した場所は1階にあるが、直線的な売場ができない構造で、変則的なレイアウトになっている。


  今回はこれが奏功した感じで、斜め動線を多用した「デパ地下仕様」にイメチェン、じっくり買い物したい高級志向客にはうってつけの売場構成になった。PBのトップバリュもちゃんと入っているが、あえて目立たたせていない。


  箕面店から転勤してきた脇大輔店長は、「(祇園祭に欠かせない)ハモが良く売れている。キンキや1.5kgクラスの天然ダイにも人気が集まり、旬のカツオでも(1本釣りの)ケンケンものの出足がいい」―お客の目や舌が肥えている京都らしい感触だ。


  JRをはじめ、近鉄、市営地下鉄が集まるターミナルは、運営するイオンモールとしても初めての立地だ。記者会見でイオンモールの村上教行社長は「地の利を生かして、海外からの観光客や修学旅行生も取り込めないか模索している」と集客アップに期待する。


今週の目次




SJ新店レポート

オフィス街と住宅地の境目に立地する都市型ミニSM
 マルエツプチ西新宿六丁目店
惣菜・インストアベーカリー中心で差別化を図る
 Olympic(オリンピック)西尾久店
2年間の充電期間を経て再オープン
 学芸大学東急ストア


激変上海 現地ルポ―2 日本産品を売り込む

試食会開催で突破口開く「総合卸」中国でも実現へ


ハマさんのコーヒーブレーク・75 コラムニスト 浜本經道

格好いい打開策


今週の業界トピックス

イシダ 鶏モモ肉、豚スライス、鮭切身などをトレー無しで包装
スリーエフ TFT運動協賛のチルド弁当を発売、4万食販売予定
神戸物産 食品メーカーの石垣食品と資本・業務提携
セブン‐イレブン・ジャパン 幼児が着火できないライターを先行販売


カスタマー ディライト・12 小澤信夫

顧客の感動・歓喜・大喜び


今、基本戦略に帰るとき フリーデン・小俣勝彦流通本部長に聞く

時代に合わせた「品揃え・接客・売り方」の再構築


ベルギービールの展望 小西酒造とデュベル・モルトガット

モルトガット社長「日本市場での展望明るい」と明言


食品マーケティング

上期、家庭用冷食新商品の量販店導入率(首都圏)
※「弁当向け」が圧倒的な強さ
菱食グループ「2010年グランドフェア」開幕迫る


食材ノートコラム・36 シソ


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・36

「とにかく借入金をゼロにしたいんだ」


今週の大店立地法公示速報


交差点

紙→iPad



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