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No.604-7/12

SM業界の地位向上を目指す
(日本SM協会・通常総会後のパネルディスカッション)

No.604号

  7月2日(金)、日本スーパーマーケット協会(JSA)は平成22年度通常総会を都内のホテルで実施した。その後、同協会名誉会長、会長、副会長ら6人が参加して、「スーパーマーケット基幹産業化への展望〜インフラは共有せよ!売り場と商品で競争せよ!〜」をテーマにパネルディスカッションと記念パーティが行われた。今回、参加した各パネラーに共通しているのは、SM業界の地位向上を目指すということ。今年5月からJSA、日本セルフ・サービス協会、AJS(オール日本スーパーマーケット協会)の3団体によるスーパーマーケットの販売統計および景況感調査を開始。行政に対してもさらに積極的に働きかけをしていく。

今後も協会活動を活発に推進


  日本スーパーマーケット協会が設立された本日(7月12日)でちょうど11年になる。設立当初、同協会の清水信次・現名誉会長が初代会長に就き、翌2000年には酒類販売免許制度の規制緩和に関する要望書を政府に対して提出。2001年にはBSE対策に関する要望書を提出。2003年と2007年にはパート労働者への厚生年金等適用拡大に反対する集会を開催した。2004年には消費税の総額表示の実施にかかわる要望書を提出。2008年には食品の安全・安心の確保に向けた協議機関の設置についての要望書を提出。2009年には物流標準クレート共有化を開始。社会に対して様々な働きをしてきた。


  2009年には川野幸夫副会長が会長に就任したが、日本スーパーマーケット協会の活動理念は「日本の豊かな食文化を守り育てること」とし、地域と共に歩み、業界の地位向上に努め、業界の未来を考えていく、食品流通小売業の団体を目指す。スーパーマーケットの健全な発展と普及を図ることで、日本の食料品流通の近代化・合理化を推進する。


  現在、同協会の通常会員は104社、賛助会員は523社の計627社。総店舗数は7,691店、総売上高は約6兆8,991億円。通常会員の会員資格は食料品売上構成比が50%以上のスーパーマーケットであって、10店舗以上または年商10億円以上の企業。


  今年新たに10年後のスーパーマーケットのあり方を研究する「2020年SMの未来像研究会」をスタートし、物流標準クレートなど業界標準化の推進を図る。3協会によるスーパーマーケット統計調査も5月から毎月発表しており、業界の社会的影響力のさらなるアップを図る。もちろん、サプライチェーン全体の最適化を目指して、通常会員と賛助会員のコラボレーションによる交流も深め、情報の共有、標準化の推進などの課題解決に取り組むという。期待したい。


今週の目次




流通羅針盤


今週の業界トピックス

さえき、マルエイ 共同仕入れ、人材交流などで業務提携、560億円規模に
丸和 来年5月に親会社のユアーズに吸収合併
京急ストア 新社長にユニオネックス社長の竹内氏が兼務
ポプラ ツルハホールディングスと業務提携


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


新 激戦地 ストアシーイングMAP3

兵庫県・西宮市 今津・南甲子園・武庫川地区


SJ新店レポート

同社初のピロティ型店舗、コスト削減でEDLP追求
 マミーマート川口芝店
ライブ販売、超鮮度、地元商品をキーワードに地域一番店狙う
 さえき・おかじま敷島食品館
SC内の回遊性を重視し、自営売場と専門店を融合化  アリオ北砂


市場の活性化を訴求 国分「秋季試食・展示商談会」開催

テーマ「お家に帰ろう」で随所に新MDを積極提案


企業動向

カルピス社、強みの夏に向け新商品と販促を積極展開


食品マーケティング

菱食Gフェアで「食」を取り巻く環境変化に焦点
 ※“かしこい生活”(スマートライフ)で中間流通業の果たす役割を示唆
 ※食料自給率向上の現状なども紹介
冷食、米飯の需要底上げに新商品
 ※テーブルマーク、ニチレイフーズ


清水信次の「やれば、できるんだ」我が流通人生の軌跡・39

天下・国家を憂う「一兵卒」だ


ハマさんのコーヒーブレーク・76 コラムニスト 浜本經道

家族の幸せ


今週の大店立地法公示速報


交差点

まだまだ「売っていない」



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