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No.608-8/9

全店でバーベキューコンロの無料貸し出しを実施するスーパー
(ヨークベニマル水戸浜田店の売場)

No.608号

  ヨークベニマルは5月のゴールデンウィークから夏休みが終わる8月末まで、バーベキュー用のコンロと鉄板、鍋の無料貸し出しを全店で実施している。10年以上前から同社は行っており、既に多くの客に認知され、栃木県・那須町などの行楽地にある店ではかなりの利用率があるという。バーベキューは大人数で行うことが多いため、店側は肉や魚介、野菜、飲料、ビールなどの大量買い付けを期待でき、客単価アップと売上増に直接結びつく。秋からは芋煮用の大鍋の無料貸し出しも行う同社。お客様視点から生まれたサービスといえる。

バーベキュー需要で客単価増へ


  夏休みといえば行楽。海や山へと子供を連れて旅行する人が増える。最近は交通渋滞を避けて近場でバーベキューする家族や野球チームなどの団体も増えている。日本国内のバーベキュー人口は4,500万人とも言われ、春から夏にかけてシーズンとなる。


  任意団体だが、日本バーベキュー協会があり、バーベキュー文化の普及と啓蒙を目指す活動をしている。同協会ではバーベキュー学校の開催やバーベキュー検定試験も実施している。バーベキューの語源は「丸焼き」を意味するスペイン語から来ている。バーベキュー料理する人のことを「ピットマスター」と言い、主に父親が担当する。家族の中で父親の役割が薄れている昨今、少しでも家族あるいは地域コミュニティにおける交流を深めるには、自宅の庭やキャンプ場、海岸、川辺、公園など屋外で楽しむバーベキューは最適な手段。携帯やゲーム機ばかりいじっている子供と大人の触れ合いの場になる。


  東北の雄ヨークベニマルは随分と前からバーベキューコンロや鉄板、鍋の無料貸し出しを店舗で実施している。現在は売場で「バーベキューで楽しもう!」と書かれたオリジナルポスターを掲げ、集中レジの後方に貸出可と記された6〜10人用の大型バーベキューコンロを陳列。サービスカウンターで申し込めば、いつでも借りることができる。この他にも行楽特集として木炭やクーラーバッグ、紙コップ、紙皿、水筒などをひとまとめにしてコーナー化したり、精肉売場付近に様々な焼肉のタレを配置したりと工夫を凝らす。


  巣ごもり・イエナカ消費が流行り、自宅に居ることを好む人が増えてきている。これらの人に何とかして屋外に出てバーベキューしてもらえれば、スーパーの商品を買ってもらえる機会は確実に増えるはず。知っている人も多いが、竹の棒に小麦粉から練ったパン生地を巻き付けて焼いたパンを屋外で食べる味は格別だ。


今週の目次




流通羅針盤


チェーンストアのエコストア特集 シリーズB

最新エコストア取り組みレポート
 電気代の5割近く占める冷ケースの省エネが鍵
 ヨークベニマル 梅津文夫氏に聞く


今週の業界トピックス

モリヤ 民事再生法適用を申請、負債総額100億円
ローソン クォールと調剤併設型コンビニ開業
バロー マツモトキヨシとPB商品供給契約結ぶ
九九プラス 食品添加物を半減したチルド丼を発売
菱食 第2四半期連結決算は増益に


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


ハマさんのコーヒーブレーク・77 コラムニスト 浜本經道

くたばれNHK!


SJ新店レポート

都市型店を本社近くで営業し、様々な実験を計画
 ライフ神田和泉町店
奥行きの深いリーチインを冷食売場に初導入
 ヤオコー草加原町店
商品が映える店内 杉玉を模した青果天井の「Fマーク」が印象的
 フレスタ蔵王店


ベルギーの祭典が東京へ 9月10日から六本木で開催

ベルギービール・ウィークエンド東京


市場活性化へのプラスONE 三井食品フードショー2010

節約疲れ打破へ一歩踏み出した前向き対策が満載
 新しい商品の発掘と組み合わせでチャンスの掴み方を提案


食材ノートコラム・38 キュウリ


食品マーケティング

冷食、業務用食品開発へ新たな動き(3)
 ※日東ベスト、食肉メニューに微妙な売れ筋変化
 ※マルハニチロ食品、業務用へ「茶あらい骨なし魚」強化


企業動向

雪印メグミルクG、秋の新商品と販売戦略を発表
日本製粉、2010年秋の新商品・販促戦略を発表・上


今週の大店立地法公示速報


交差点

異常も正常もない



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