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No.612-9/13

ららぽーと柏の葉でSC内ユビキタス社会の実験始まる
(店のucodeQRをかざすとライブ映像に矢印を付けて道案内)

No.612号

  ららぽーと柏の葉(千葉県柏市)の全テナント160店が参加して、最先端ユビキタス技術を活用した顧客・来街者向けサービスが9月4日(土)〜20日(祝)、試験運用されている。モノや場所をコード化することにより情報を電子化、テナント店舗への道案内や売り出し・イベント情報、お客の口コミ情報などがリアルタイムでデジタルサイネージやweb上で見られるようにした。多様な情報が一瞬に飛び交い、得られる時代になる。

ユビキタスでリアルタイム情報


  SC内のテナント店舗のイベント情報やタイムサービス情報などを発信し、SC内のデジタルサイネージやパソコンのweb上で見られる。お客からの口コミ情報も携帯電話からデジタルサイネージに発信できる。ハンドチラシからの情報発信も可能だ。


  ユビキタスとは、身の回りの至る所にコンピュータが埋め込まれ、「いつでも、どこでも、だれでも」が、その情報を活用できるという概念。今回、ららぽーと柏の葉で三井不動産とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所が共同で開発し取り組んでいるのが、我が国初のSC内でのユビキタス技術の活用実験だ。


  具体的にはデジタルサイネージ端末を15ヵ所に置き、来場者があらかじめ、各店舗ごとの固有コードが印刷された店舗ガイド(冊子)やハンドチラシ、チケットをかざすと、店舗への道案内や、イベント情報、タイムサービス情報、店長のコメントなどお客個々のニーズに応じて様々な情報が提供される。駐車場の何処に車をとめたかも、コードが印刷されたカードをかざせば、道案内してくれる。


  また、この情報システムが場所情報発信支援サービス「ココシルかしわのは」と連携しているので、SC外からもSC内と同じ情報に接することができ、SCへ行く前にタイムサービス情報などがリアルタイムで得られる。


  このシステムへの誘導として、サイネージ上で答えるクイズラリーを行っているが、9月4日・5日の土日には数百名が参加した。実験終了後について、三井不動産では「分析結果を踏まえ、既存のSCや街づくりに逐次導入していきたい」(大室康一三井不動産副社長)としている。


  タイムサービス情報を会員に流す携帯メール販促が普及し始めているが、ユビキタス化で不特定多数へのリアルタイムでの情報発信が可能になれば販促のあり方にも大きな影響を与えそうだ。


今週の目次




流通羅針盤


今週の業界トピックス

ウォルマート・JPN・HD 西友から経営メンバー2人が移籍し、経営体制強化
ファミリーマート クラスタリング分析導入し店を8タイプに分類
サークルKサンクス 今下期はスープと洋食、スイーツを強化
マザーズ 夢市場&らでぃっしゅぼーやが宅配サービスで業務提携


MDフラッシュ


SJ新店レポート

時間帯ごとに変わる客層に、きめ細かく対応 都会型「高質利便店」
 ハーベス上本町店
栃木県内初出店、朝食関連を集合化
 ベルク佐野田沼店
さえきグループのノウハウを結集した茨城さえきの総力改装1号店
 マルヘイ鹿嶋食品館


SJチェーンストアの危機管理シリーズVD

「食品表示」にまつわる諸問題
 消費者の権利を守るのが第一なのに後ろ向き意見が多い中堅スーパー


ハマさんのコーヒーブレーク・78 コラムニスト 浜本經道

急増する透明人間


「こだわり」に新しい動き 五味商店・寺谷健治社長に聞く

販売効率のアップに効果的な「こだわり商品」の導入


食品マーケティング

SMの刺身に本マグロの出目率上昇
 ※輸入地中海産から国産の蓄養本マグロ
 ※本マグロ、完全養殖へのプロセス


今週の大店立地法公示速報


交差点

どこが顧客満足度No.1だ



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