「点ではなく、日本橋という面を考えて開発していく」と三井不動産の岩沙弘道社長。10月28日に開業したコレド室町の目の前には三越があり、日本橋を渡ってすぐ自社開発したコレド日本橋(東急百貨店跡地)や島屋も営業。この他にも江戸時代から営業している老舗が数多く残っている。
コレド室町を内包した室町東三井ビルディングは、地上22階・地下4階建てで、地下1階〜地上4階までの5フロアが商業エリア(延床面積約1万190uで27店が営業)、5〜6階が多目的ホール(約5,400u、654〜1,000席)で、10〜21階までがオフィスの構成。外観デザインは中央通りの歴史的な街並みと景観の調和を意識し、低層部は石とガラス、高層部は金属とガラスを主体に採用。総事業費は237億円。コレド室町への年間来館者数は500万人を見込み、来年3月までの5ヵ月間で20億円、次年度は年間40億円の売上を目指している。
地下1階にはお土産なども販売する日本橋案内所やタロー書房の書店が出店する他、ビー・ワイ・オーが展開する和のセレクト・コンビニエンスストア「日本の御馳走えん」が営業。同店は三菱地所の中にある新丸ビル店に続く2号店。売場面積25坪(地下3階に倉庫あり)で、セントラルキッチンから運ばれてくる和食系弁当やおにぎり、飲料を販売。さらに、朝食用のパンやサンドイッチ、揚物を提供する。
取扱アイテムは900〜1,000。オリジナルの「だし茶漬け屋の出汁」(295ml・630円)など国内メーカーの調味料や国産ワイン、日本酒、梅酒、ジャムや和菓子、佃煮、ギフトなどを販売する。営業時間は平日が8時〜22時、土日祝日が10時〜21時。正社員4人を含め従業員数は20人。日商目標は50万円。日本の食文化や伝統を伝える情報発信を進め、店頭で展示やデモンストレーションを実施し、季節ごとにイベントの開催も予定する。今のところ3号店の出店予定はないという。
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