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No.624-12/13

「商品が届く時間に家にいなくていい」
ドライブスルー型ネットスーパーを体験

No.624号

   「自分の好きな時にスーパーに出向けば、車から降りずに商品が受け取れます」――ハンバーガーショップでおなじみのドライブスルーがネットスーパーで実現した。12月1日、和歌山県を本拠とするオークワが、大阪府南部にある和泉小田店の店舗の一角でサービスを始めたもので「日本初登場」の触れ込みだ=写真。 ネットスーパー手がける社は増える一方だが、注文した商品を、お客自らが指定時間内に車で取りに行くものだ。「商品が届く時間に家にいなくていい」と仕事を持ち、子育て真っ盛りの主婦にとっては朗報だ。便利さを実感するために実際に会員登録し、体験してみた。

ネットで注文、自ら出向いて「時間節約」


  まず、パソコンを立ち上げて、ネット会員に登録する。携帯でも可能だ。配達地域が限定されているネットスーパーとは違い、こちらから商品を取りに行くのだから、遠隔地でもOK。記者の場合は、高速を使って40km走ってきた。


  店舗の側面、駐輪場から搬入口に掛けたあたりに、ドライブスルーゲートがある。軽自動車に乗った20代前半の主婦が先客にいた。後部座席には5〜6歳ぐらいの子を筆頭に男の子が3人ひしめいている。売場に連れて行けば、あっちこっち動き回って、収拾がつかなくなるやんちゃ盛りだ。この主婦は店内で買物する20分を省いた勘定だ。


  ゲート内のボタンを押し、名前を告げると「しばらくお待ち下さい」と返事があって、文字通りしばらくすると、裏から台車に注文商品を乗せた女性がやって来て、手渡ししてくれる。大きな商品は後部座席やトランクに入れてくれるサービスも。


  支払いは予めカード決済しておくか、その場で現金払いをしてもいい。佐地正博ストアマネージャーは「病院の診察待ちで子どもを置いて、商品を取りに来た人もいる」と話す。店内でピッキングした商品は「従業員の品定め」の関門も通過しているのもいい。


  帰り道、信号待ちではないのに、車が渋滞しているところが2ヵ所あった。何だと思っていると、マックとモスのドライブスルー待ちの車の列が影響したミニ渋滞だった。「銭湯に行くのに、車を利用するとは」−−と揶揄(やゆ)された時代から、幾星霜。時代は確実に変わってきたを実感した「ドライブスルー体験」だった。


今週の目次




流通羅針盤


SJ中間決算レポート(SM篇)

SM40社トータルは増収増益
 増収増益企業14社。減収減益は10社


SJ新店レポート

立地移動と最新MD投入で商圏の再掘り起しを狙う
 マルエツ戸田氷川町店
新NSC3号店を都内に初出店、おはぎの隣に鯛焼き導入
 ヤオコー八王子並木町店
日替わりで「店長のおすすめ品」名古屋中心部に小型の実験店
 マックスバリュ 若葉通店


確かなMDが客を呼ぶ ヤオコーの気配り戦略

マーチャンダイジングとは「店と顧客との掛け橋」実践


今週の開店情報一覧


企業動向

昭和産業、通期業績で利益段階を大きく下方修正へ
伊藤園、今期売上高3,500億円乗せ達成を見込む


MDフラッシュ


ハマさんのコーヒーブレーク・81 コラムニスト 浜本經道

常用漢字の弊害


食品マーケティング

下期、市販用冷食の売れ筋を追って
 ※マルハニチロ食品、弁当メニューから麺類に強み
メトロ業務用卸売センター、22日千葉市川に9店舗目


今週の大店立地法公示速報


交差点

仄かな明るさ感じる年の瀬



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