大阪の南の玄関口・天王寺。周辺は阿倍野という地名で呼ばれているが、JR天王寺駅西の広大な再開発事業が4月のオープンを目指して、工事が急ピッチで進んでいる。同地域の大型商業施設「あべのキューズタウン」を運営するのは東急不動産で、モール部分の核店舗には大阪市内初出店のイトーヨーカドーをはじめ、東急ハンズ、「SHIBUYA109」など、東京発信のテナントが目立ち、さながら「小東京・東急村」の様相を見せている。
大阪市が、住宅や商店が密集し、防災上も問題がある阿倍野地区の再開発構想を立てたのは今から40年も前だった。だが、地元の反対運動やバブル崩壊があり、大手百貨店のそごうの進出が白紙になった。
2004年に東急不動産が計画に参加を決定してから、着工に至るまで5年の歳月が流れた。“超難産の物件”も09年からは順調に工程が進み、4月のオープンに向け、外観部分がチンチン電車の通る、あべの筋からも見えてきた。
キューズタウンの敷地面積は3万7,803u。地下2階、地上6階建てで、総売場面積は6万9,000u。5階までが店舗になり、JR天王寺駅とも地下通路でつながる。320店のテナントの大半も決定した。エリア最大級になる総合スーパー「イトーヨーカド―」は半径5km圏で90万人近い足元商圏にも恵まれる。
大阪はキタといわれる梅田地区でJR大阪三越伊勢丹が5月に開業、隣接する大丸梅田店も大幅増床を果たす。ミナミの難波地区でも高島屋大阪店を中心に、大丸心斎橋店、ユニクロの大型ショップ、高級ブランド店などの商業施設が集積した。
歴史と文化では先を行っていたにもかかわらず、天王寺・阿倍野地区はキタとミナミには後れを取ってきた。「阿倍野・東急村」の向かいでは、300mと日本一の高さの阿倍野橋ターミナルビルの建設が進み、近鉄百貨店も入る。売場面積10万uの最大の百貨店が14年春にもお目見えする。
阿倍野地区は「東京資本」主導で再生し、地元の近鉄が仕上げる段取りだ。キタやミナミに流れていた奈良・和歌山の客を食い止める巨大施設のオープンが待たれる。
豊かで楽しい食生活提案型SMを目指す
ヤオコー代表取締役会長・日本スーパーマーケット協会会長 川野 幸夫 氏
撤退SMの6割に売場面積減らし商業集積度を上げ集客増を狙う
マルエツプチ東池袋駅前店
カインズなどグループ4店集結し、パワーモールを形成
ベイシアスーパーセンターおおたモール店
以前営業した店の土地を購入し、地域密着型のNSC形成
フードスクエアカスミ日立神峰店
お客様のわがままを笑顔で受け入れ、さりげなくやさしく応える
さえき 山梨さえきを設立、純粋持株会社制に移行、3月から
JR東日本リテールネット コンビニ新業態「NEWDAYS+くすり」
もっと大きく評価されるべきだった 「手洗いが抑えたノロウイルス被害」
時間が足りない
今の「こだわり」ではスーパーマーケットに定着しない
欠点を見直して…宣伝・販促を含めた説明と売り方にこだわろう
大手味の素と日清フーズが相次ぎ今春の新商品を発表
食料自給率アップへ!
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