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No.636-3/14

「駅前出店、大改装、建て替え出店で足元固め」のフジ戦略

No.636号

  中四国流通ネットワーク構想を掲げるフジは、おひざ元の愛媛県で新規出店や大改装、建て替え出店を積極的に進めている。JR新居浜駅前の土地整理事業の一環として行政から出店を要請されていた商業施設「パルティ・フジ新居浜駅前」が5日開店し、地域活性化の担い手としての期待が高まっている。本部のある松山市中心部では旗艦店「フジグラン松山」が6億円を投資して3日に大幅リニューアル。しばらく足を向けていなかった若い客層が戻り、賑わっている。11日には南部の内子が建て替えオープン。南宇和店も夏に再登場する。秋には中国地方のシンボル店「フジグラン広島」が新装オープンを迎える。


敷居が高くないスーパー目指す


  新居浜駅前のフジの開店には早朝から500人以上が行列。食料品・日用雑貨のSM「ヴェスタ」と衣料・住関連の「ザ・カジュアル」にテナントがドッキングした近隣購買型のSC「パルティ・フジ新浜駅前」がスタートした。


  フジの同市内への出店はこれで4店舗目。JR新居浜駅前の敷地は1万2,700uで、住友系の企業から賃貸した。テナントは10店で、通勤・通学の需要を見込んだベーカリーは朝7時から開店する。今後、マンションなどが建てられる有望出店地への投資額は7億円。


  松山市駅前の島屋(旧いよてつそごう)の向こうを張って、看板店的な存在だった「フジグラン松山」。時代の流れにそぐわなくなって来たので、1ヵ月休んで8年振りに大改装。テナントの3割を新規導入し、通路を広げるなど利便性を図った。食品はゴンドラの棚板を引っ込め、カートがすれ違える通路幅を確保。高さも低くした。


  PBの「Style One」をフジとともに共同開発するイズミヤとユニーは国内での出店を続ける一方で、成長が続く新天地・中国への出店を表明している。イズミヤは今年の初夏以降に上海から80kmほど内陸部の蘇州で百貨店タイプの店舗を構える。ユニーも2012年の上海への出店へ向けて、エンジンが掛かってきた。


  海外へ出店についてフジの尾ア英雄社長は「いずれ時期が来ればアジア圏の出店も考えないこともないが、今は中四国への出店をまっとうするのみ」という。本格的な高齢化社会を迎え「敷居が高くないスーパーを目指す」。空白地域がないように、他社が出ないような立地にも可能性を見いだす。道後温泉を控え、観光資源に事欠かない愛媛・松山は「海外観光客の穴場的存在だ」と思った。


今週の目次




流通羅針盤


今週の業界トピックス

カルディコーヒーファーム 全国に約200店展開し、3月に積極出店
オークワ 子会社のパレを吸収合併
CGCグループ 3社が新規加盟
島屋 大阪の「百貨店戦争」本番秒読み
ネスプレッソ 新型コーヒーメーカーをデパチカで販売


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


SJ新店レポート

インストアベーカリーとイートインコーナー新設した居抜き
 マルエツ豊春店
アクティブシニア層を意識した品揃え、品質の高さとエコ環境実現
 マックスバリュグランドロックシティ姫路店


ハマさんのコーヒーブレーク・84 コラムニスト 浜本經道

マスコミも八百長している


チェーンストア・コンビニ1月度販売概況

全国的に冷え込み、全業態で上向く、コンビニ6.6%増
 鍋物商材、冬物衣料好調、景況感は依然慎重


変化対応と意識改革 SM・トレードショーで三井食品が提案

鉄板を使わずシリコンスチーマーで「お好み焼」チン!


精肉・鮮魚・青果のクロス戦略 モランボンが春夏新商品

イメージ変えた容器・デザインで焼肉のたれ『まんてん』を新発売


食品マーケティング

冷食、春の新商品・販促シリーズ
 ※テーブルマーク「さぬきうどん」バリエーション強化
  稲庭風の細うどん〜れんこんはさみ揚げ(えび・いか)
 ※日清フーズ「マ・マーファインセレクション」メニュー強化
  弁当用、小分けトレー「ナポリタン」等のリニューアル
 ※アクリフーズ「鶏ごぼうごはん」CMに戦場カメラマン登場(3月)
 ※フジッコ「御飯にかける‘漬物’」など新発売


今週の大店立地法公示速報


交差点

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