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No.641-4/18

上野駅構内に紀ノ國屋が出店。パンダも公開
(エキュート上野に駅ナカの「キノクニヤ アントレ」が営業開始)

No.641号

   紀ノ國屋は3月24日(木)、「キノクニヤ アントレ エキュート上野店」をJR上野駅構内3階にオープンした。「フードサロン」をコンセプトに掲げ、「グロサリー&ワインショップ」として展開。コミュニケーションを重視し、15時以降はワインのテイスティングも実施する。店長の他にソムリエ資格を持つスタッフがワインアドバイザーとして、夕方から夜にかけてお客からワインの相談を積極的に受ける。一方、朝は通勤前に上野駅で乗り換えるOL・サラリーマンの朝食需要に合わせてクイックニーズに対応する。4月1日に上野でパンダが一般公開。同店オリジナルのパンダグッズも人気があり、オープン当日にパンダサブレが売り切れとなった。


上を(上野)向いて歩こう


  パンダ公開に先駆けて3月24日(木)、JR上野駅構内に駅ナカ商業施設「エキュート上野」が開業。震災後であり、震災前に予定していたオープニングセレモニーは中止。その後も福島原発事故の影響による電力不足で、節電のため営業時間の短縮が余儀なくされた。全く予期せぬハプニングによって、滑り出しは順調とはいかなかった。


  「エキュート上野」の一角に、JR東日本グループとなった紀ノ國屋が「キノクニヤ アントレ エキュート上野店」を駅ナカ施設の開業と同時にオープンした。店舗面積は58坪、うち事務所兼倉庫が約7坪。本来の営業時間は7時〜23時(日祝は7時〜22時30分)だが、節電のため4月7日までは8時〜20時(8日からは21時閉店)。朝と昼、午後、夜で客層の違う店。朝は乗り換え客のためのクイックニーズ、昼は行楽客、夕方は行楽帰りの客と想定。夜は会社から帰宅する客が中心となり、ワイン中心にナチュラルチーズや生ハムなどのつまみを販売する。紀ノ國屋はベーカリーショップも含めて同店で19店目。うち駅ナカ店は4店目となり、駅ビル店も含めると9店目。アントレ業態はエキュート立川店、平塚ラスカ店、羽田空港店、東京駅のグランスタダイニング店、赤坂Bizタワー店、エキュート上野店を展開し、4月11日には三鷹駅店もオープン。今年はあと2〜3店の新店を計画している。上野店は単なるお土産ショップではないが、上野のパンダのイメージは外せない。実際に店舗入口近くに陳列されたパンダサブレやパンダあんぱん、パンダ弁当に多くの来店客は目を向け、購入していく。


  本来、上野のパンダは3月22日の公開予定だったが、3月11日に発生した東日本大震災で順延。パンダ公開を待ち望んでいた幼児を持つ家族や若いカップルを落胆させたが、現在は順調にパンダのお披露目が行われ、平日でもパンダ舎のパンダを見るのに2時間待ちの状態に。パンダ関連グッズなどで年間200億円の経済効果が見込まれている。震災後の自粛ムードをいつまでも続けていたのでは、日本経済は沈む一方。有名な歌の文句ではないが、「上を(上野)向いて歩こう」は被災者を含め多くの人が今感じていることだ。


今週の目次




SJ震災レポート

セブン&アイHD 連結で260億円の特損、営業利益には381億円の影響に
ユニー 福島県の会津若松店は被害受けず
ダイエー 震災による被害金額は約15億円と限定的
カスミ 震災の被害額は27億円と見込む
サミット 風評被害から生産者を守り、支援する農産物セール広がる
スリーエフ 商品供給、4月が最も厳しい状況に
ベイシア 震災で白河モール店と玉造店を一時営業休止
小売各社の支援活動 イオンやミスターマックスなどランドセルを寄贈
小売業各社 東北地方太平洋沖地震による義援金の寄付を
メーカー各社 JTは7銘柄の出荷を再開


2011年度開店予定


今週の業界トピックス

オークワ 連結当期純利益31.6%増、増収増益を達成
イオン 被災した店舗の映像を入社式で公開


MDフラッシュ


SJ新店レポート

精肉売場に可動式カメラ設置し、小豆沢店から商品供給
 東武ストア西池袋店
島屋のレジを置いた、百貨店地下食品売場内ショップ
 明治屋立川ストアー
人口急増の小さな町にワンストップ地域一番価格のSuCが開店
 スーパーセンターオークワみえ朝日インター店


カスタマー ディライト・32 顧客の感動・歓喜・大喜び 小澤信夫

顧客の気持ちを読んだ対応・接遇
顧客に負担をかけない、さりげないサービスは人を感動させる


今週の大店立地法公示速報


交差点

電池の液漏れ防ぐ「薄い紙」



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