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No.645-5/23

新たな実演厨房として「モバイルキッチン」を導入
(Odakyu OX経堂店の惣菜売場にて)

No.645号

  小田急商事は4月26日(火)、「Odakyu OX経堂店」を、東京都世田谷区・経堂駅に小田急電鉄が開発した駅前商業施設「経堂コルティ」のキーテナントとしてオープンした。経堂店は小田急商事がコンセプトとして掲げているフーズエンターテイメント(おいしいおもてなし)の最新バージョンとして、幾つもの新しい取り組みを開始している。その一つが可動式の「モバイルキッチン」の初導入で、従来から取り組んでいる実演厨房をさらに進化させ、よりお客様視点に近い形で対話しながら、鉄板焼メニューを調理・販売。夕方のピークタイムにはステーキやハンバーグも数量限定で実演販売する。


成城店を進化させたモデル店


  小田急商事が成城学園前駅に都市型スーパーマーケットの集大成として「Odakyu OX成城店」をオープンしたのは2006年9月。その後の新店には「見せる厨房」にこだわってオープンキッチンの惣菜売場を導入(現在、成城店・相模原店・万福寺店・池尻店・鶴川店の5店で展開)。同社は実演販売に力を入れ、「フーズエンターテイメント」を店のコンセプトとして掲げている。それから4年7ヵ月が経過した今、最新型のモデル店を今年4月26日にオープンさせた。かつてのモデル店である成城店と同じく、小田急電鉄が駅再開発事業として商業施設をスクラップ&ビルドさせた「コルティ」という施設名称は世田谷区内の成城と経堂の2ヵ所となった。


  「Odakyu OX経堂店」(本誌10〜14頁のSJ新店レポートに掲載)の惣菜売場のテーマは「美味しさ実感〜feel the good taste〜」。健康・安全・安心を基本に美味しさへのこだわりをとことん追求し、お客様の豊かで楽しい食生活をサポートすると掲げている。演出方法も奇抜で、オープニング時には通常はマシュマロやフルーツにチョコをつける「チョコレートファウンテン」というセルフ形式の大型機械に、チョコではなくソースを流して、とんかつ売場の隣に設置していた。


  他にも、新しい販売方法を経堂店ではスタートしている。デジタルサイネージ(電子看板)を青果・鮮魚・精肉・惣菜・酒の売場に各1台、集中レジに2台設置した。OXとしてデジタルサイネージを導入したのは同店が初めてで、デジタルサイネージを活用してオリジナル開発のFE商品や定番の主力商品の紹介、旬の商品のアピール、レシピの紹介など、今すぐお客様に知らせたい情報をタイムリーに発信する。


  デリカ以外でも売場に陳列された全国各地のスイーツと和菓子類のアイテムの豊富さには圧倒される。同様に水産売場ではまぐろブースを設けて、マグロの多アイテム化も図っている。駅前立地の都市型スーパーとしてエンターテイメント性を徹底的に追求した新店といえる。6月下旬には新たに「Odakyu OX代々木上原店」も出店する予定だ。


今週の目次




今週の業界トピックス

クイーンズ伊勢丹と二幸が合併し、三越伊勢丹フードサービス誕生
カスミ 森林再生をテーマに「共感創造の森」づくりをスタート
パルコ 都市のライフスタイルプロデューサーへと転換
日本フランチャイズチェーン協会 新会長に櫻田厚氏が就任
CGCグループ サンシャインチェーン本部とかきこやが新規加盟


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


チェーン・スーパーマーケット企業への提案

(株)島田研究室・代表 島田陽介
「ユッケ」事件が示唆する、「安さ」による「急速成長」という戦略のまちがい


SJ新店レポート

最新の上質感を売場で実現、デジタルサイネージを初導入
 Odakyu OX経堂店
惣菜に特化し、デザートやパンも集合配置して買いやすく
 東武ストア練馬豊玉店
東京の香りが漂う売場、惣菜の有名テナントがにぎわいを演出
 イトーヨーカドーあべの店


カスタマー ディライト・34 顧客の感動・歓喜・大喜び 小澤信夫

サービスはカキクケコで


大塚食品の2011夏戦略 「水」中心に飲料の反転攻勢

クリスタルガイザーの復活へ小容量のすみ分け強化


今週の大店立地法公示速報


交差点

大惨事の中の一瞬の光



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