セブン‐イレブン・ジャパンは5月31日、オリジナル商品を全面リニューアルすると発表した。昨年3月から動いていたプロジェクトで、外部からクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を招いてデザインを担当させた。今回、商品ブランドロゴ、パッケージデザインを一新。これに伴いPB商品の美味しさと品質の向上に向け、原材料や製造、売場陳列に至るまでを全面的に見直す。グループPB「セブンプレミアム」と「セブンプレミアムゴールド」の商品内容やロゴ、パッケージも全面刷新して順次販売。コンビニの雄「セブン‐イレブン」は「スーパーマーケットがメインで扱っている商品も取り扱う」と強調する。
セブン‐イレブンのオリジナル商品について「コンテンツがあってもつながりがない」とクリエイティブディレクター佐藤可士和氏は指摘。「同一ブランド商品には一貫した理念が注ぎ込まれていなくてはいけない」と語る。2009年11月に社内報のためにセブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長と対談した佐藤氏。この時、2人は共鳴しあい、2010年3月からPB刷新のためのプロジェクトが始動する。約1年間で30回のミーティングに佐藤氏は参加。「デザインは表層をなぞって見栄え良くするだけではなく、コミュニケーションの中で課題を解決することだ」と主張。「カテゴリーを@デイリー商品AセブンプレミアムBセブンプレミアムゴールドの3つに分け、整理し直してお客様に分かりやすくした」。
ここ数年コンビニ飽和論が話題になるが、本当にそうなのかと疑問を投げかける、セブン‐イレブン・ジャパン井阪隆一社長。実際、1982年には小売店舗数は170万軒あったが、2007年には110万軒に減少。一方、売場面積はその間も増加。近くて便利な小型店がどんどん減っている。決してコンビニは飽和でなく、これからもっと必要とされてくると結論付ける。一例として、女性客の増加がコンビニの客数を押し上げていることを挙げる。今後も必要とされるコンビニとなるため、「スーパーマーケットで扱っている商品にもう一度目を向け、日常生活の中で使用頻度の高い日用品も揃えていく」。
「セブン‐イレブン」は今年7月から新しいレイアウトを導入。アイスクリームケースの隣にアイランド型オープンチルドケースを設置していく。今後は豆腐や納豆、蒟蒻、牛乳、加工肉、玉子のデイリー商品や野菜、砂糖、醤油など、食卓の中で欠かせない商品を強化する。既に東京の一部店舗で実験したが、結果は18%増(未導入店は5.5%増)と成功。
「セブンプレミアム」は開発して4年が経過。当初は値ごろで売れていた菓子も新鮮味がなくなり、伸びが止まったものも。今回リニューアルした商品は瞬間的に2倍売上が伸び、落ち着いても2割増に。前期の年商はグループで3,800億円。今期は硬くても4,200億円と見込んでいる。オリジナル商品の全面リニューアル品は計1,000アイテムに上り、デイリー商品400、加工食品400、雑貨200を予定する。
菓子やワイン、和牛、ナチュラルチーズ、生ハムなど嗜好性の強い食品が売れている店。「いいものが売れる店であり、社長も満足している」(渡辺店長)。嗜好性の強い単価の高い商品が売れており、その分の原資を特売品に振り向け、さらに試食品に回して購買意欲を誘う。
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