大阪・ミナミの心斎橋、御堂筋の西側のオフィスビルの一角にミニ店舗「こだわり食品館」が5月28日オープンした。このショップを運営するのは全国の珍しい商品を百貨店やスーパーに卸している卸会社で、実店舗を構えることによって、消費者の“生の声”をキャッチ。メーカーに売れ筋情報を提供しようというもの。JR大阪駅の大改装で梅田地区のデパート戦争が本格化し、天王寺駅周辺にも大規模な商業施設がオープンした中での卸の「情報発信基地」のオープン。流通に新しい西風が吹き始めたようだ。
この店舗は業務スーパーなどのFC展開を手掛けるG−7ホールディングスの子会社で、シーアンドシー(大阪府茨木市)が運営する初の直営店だ。同社は全国3,000のメーカーから、6万点に及ぶ食品を百貨店やスーパーなどに卸しているが、「美味しい、うれしい、発見できる」をコンセプトに、1,500点を厳選して、アンテナショップを開設した。
店内は約35坪で、コンビニをひと回り小さくしたような感じ。今村健吾店長が発掘した京都・宇治の人気マフィンをはじめ、バタークリームを使った懐かしい「まわたロールケーキ」(広島)など、お取り寄せグッズの人気品が揃っている。チーズやハムも神戸の専門店「アレクリア」発だ。
化粧品など、オーガニック商品も扱っているが、90%以上が「こだわり食品」だ。おいしくて、ごまかしのない本物、しかも安全な商品に関心が高い20〜40歳代の働く女性とその友人、家族をメインターゲットにしている。開店後、意外だったのは男性客が多かったことだ。「ネットでお取り寄せ」の時代ならではの現象といえそうだ。
また、この店舗は「吸収して発信する」という店舗コンセプトの下、これまで消費者の声を直接聞けなかった卸から、生の声をメーカーへフィードバックすることで、より付加価値の高い商品の開発やトレンドを生み出す役割も担っている。既存の卸売事業の売上拡大にもつなげたいと期待する。
梅田地区では東京センスの高質スーパー・成城石井アルビ大阪店がオープンしたばかり。若い男女の独り暮らしが増え、価格は少し高くても自分自身へのご褒美として「プチ贅沢」にお金を落とす「新消費者層」が着実に増える背景が見えてきた。
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