東京電力、東北電力管内で夏場のピークカット節電が始まった。イオンリテールでは、これを機にお客のライフスタイルが変化し、家族で食卓を囲む機会が増えると想定。夕方の品揃えピークを30分ほど早め午後4時からに設定、餃子売上げのほぼ倍増を見込むなど惣菜を強化する。
「節電と猛暑で家庭の台所で火を使う料理が敬遠されること、サマータイムの実施で夕方、早く帰宅する人が増え、節電によって家庭で過ごす部屋数も減って家族で食卓を囲む機会が増えることなどから夕方のデリカへのニーズは高まる」と、西野克イオンリテール食品商品企画本部デリカ商品部長は、夕方のピークタイムを従来より30分早め「4時からデリカ」に乗り出した背景を語る。
4時からの展開アイテムそのものは従来と変えず、「夕食に上がり易いメニューを主力にする」とし、コロッケ、餃子、唐揚げ、枝豆、焼鳥、生寿司などが中心。餃子は前年の1.8倍、コロッケは1.5倍の原料調達を終え、デリカ全体で9月までの期間中に2ケタの売上増を見込む。
一方で、電力とデリカ作業時間のピークが重なることについては、エコモードによるフライヤーの温度管理とトータルでの作業シフトの調整でピークオーバーしないように配慮しているという。この「4時からデリカ」はイオンリテールのGMSとSMの全店で実施する。また、イオングループ全体では9時〜23時営業を8時〜22時に1時間前倒しするサマータイムを実施している。
もうひとつ、今夏の節電対策が消費者のライフスタイルに影響を及ぼすと見られているのが自動車業界の休日の土日から木金への変更。「水曜日が週末になり1週間の過ごし方が間違いなく変わる」(イオンリテール西野部長)、トヨタ自動車のあるユニーでは「木金が休みになり曜日変動が平準化するのではないか」と見ている。休日が週4日に増えると見なせば、その売上効果はSMよりGMSに有利に働きそう。自動車産業のある地域に限られた話だが注目される「社会実験」だ。
東京都 大森地区
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