6月23日に小田急商事が東京都渋谷区にオープンした「Odakyu OX代々木上原店」。4月26日に都内世田谷区の出店した経堂店に続いて今期2店目の新店となる。高質SM路線を続ける同社。駅高架下商業施設内への出店となった代々木上原店でもこだわりの上質商品を品揃えし、いいものが置いてある店というイメージを大事にする。Odakyu OXにしか置いていない、独自のこだわり商品を中心に店舗運営を進める。
3月11日の東日本大震災後しばらくは東日本全域で一部の食品や飲料、日用品が不足した。牛乳や納豆、食パン、ミネラルウォーター、米、卵、ヨーグルトなど日常生活に必要不可欠な商品が一時的に売場で欠品状態となった。供給不足のため多くの消費者は朝早くから店に並んで必要な商品を買い求める姿も一過性だったが頻繁に見られた。
製パン会社のパンがスーパーマーケットに並ばないため、代替として店内のインストアベーカリーでパンを購入する客が増えて、その後もリピーターとなっているという現象もヤオコー各店では起きているという。震災後、売れるものと売れ残るものがはっきりと分かれた。ヤオコーでは今、「値ごろ感を本部から出すことは不可能」とし、地域の情報に詳しいパートが売価設定をしている。同社は現在、下限商品の引き下げと同時に、デイリー商品で「ごちそう」商品と言えるセミアップグレード商品開発を強化し、「豊かで楽しい食生活提案型SMの充実」を目指す。
小田急商事が渋谷区内に初めて出店した「Odakyu OX代々木上原店」は売場面積が620uしかない小型店だが、こだわりの上質な商品であるOXオリジナルの「金」の商品を全体の1割揃え、その次にランクされる「銀」の商品は5割取り扱う。NB商品や八社会のVマーク商品のような「銅」の商品は4割揃えている。特にOXのこだわり商品としてはオリジナルブランドの「FE(フーズエンターテイメント)商品」を各部門で取り揃えて展開している。
7月8日にオープンした「ヨークベニマル友部東平店」で、同社大高善興社長は「これからは客の潜在的なニーズの中から商品開発をしていかないと駄目」と語り、売場では「松竹梅の品揃えが必要だ」と言う。「震災後ますます二極化は進む。一つは安全・安心な商品であるという価値訴求。その一方で安く買いたいというディスカウント志向」がある。「当社は顧客を創造する」というドラッガーに倣い、「こういう時代だからこそ、安全・安心で美味しい商品を値ごろな価格で提供していきたい」(大高社長)。
大都市圏の高齢化の加速が、生活密着型小売業の変革を促す
10年度の店舗供給高は96年度対比22.8%減の9,337億円
赤字構造の店舗事業はコスト改善が課題
総ディスカウンター化するマーケットで高質SMに転換
豊月フードD バリュー
メニュー提案を進め、地域食材をアピールするイベント充実
ヨークベニマル白河横町店
年代別の人材の棚卸を。20〜30歳代の教育と本人の自覚が成長の大前提
SMは豊かさの方向を変えるため本物を提供しよう
こだわり商品の紹介
ローズベイジャパン ネパールの「岩塩」
欧都香 千葉の「半立落花生」
課題は精肉の稼ぎ頭「生活肉の豚肉」の売場再構築
SMの2011年中元商戦が終盤戦を迎える
京都府 四条、JR京都駅周辺
※マルハニチロ食品、被災地工場(石巻・仙台)を広島等へシフト
下期の新商品発表で製販の復活宣言(一部の市販冷食、すり身製品)
※アクリフーズ、家庭用冷食、前期比5〜6%増
焼きグラタン、米飯メニュー等が売場を活性化
※味の素冷食「ギョーザ」ワールド構築へ
日清フーズ、秋季商品トータルで販売目標は合計40億円
勝つことで変わる
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