3月11日の震災後に開業した東京都世田谷区の二子玉川ライズ・ショッピングセンター。二子玉川駅の東口に位置するが、震災の影響で開業日を2日ずらして19日(土)から営業している。当初は混乱したが、今までのところ業績は好調に推移し、多くの客が土日祝日を中心に来店している。もともと駅の西口には「玉川島屋S.C」が1969年から営業し、日本最古の郊外型ショッピングセンターと言われてきた。二子玉川駅前はこの島屋に加え東急百貨店が新SCを開業したため、「ニコタマ戦争」と呼ばれ、百貨店同士の激しい顧客争奪戦が繰り広げられている。
東急田園都市線と大井町線が乗り入れている二子玉川駅は高架駅で、1日の乗降人員は10万人超(2009年実績)。新SCオープン直後は震災の影響で一部混乱した。現在も土日祝日は物凄い人混みとなり、以前より二子玉川駅自体の乗降客数が増えている。新SC開業後の駅の乗降客数は前年同期比で25%増となっている。
ライズSCの1日の平均客数も平日は4〜5万人、土日祝日は8〜9万人で推移。当初の計画では年間1,500万人の来客数を見込んでいたが、2,000万人に達するほどの集客力がある。すぐ近くの玉川島屋S.Cとは地下通路で食品売場同士がつながっている。
新SCの出現によって売上に関しては苦戦を強いられている玉川島屋S.Cだが、客数に関しては相乗効果で大幅に前年同月を上回っている。同SCの客数は、震災後の計画停電による営業時間短縮などで3月は3.0%減(売上は23.2%減)だったが、4月は21.3%増(同0.6%増)、5月は23.2%増(同1.9%減)、6月は17.3%増(同1.3%減)、7月は20.5%増(同0.4%減)。現在、食品売場の一部を改装中。もともと40〜50代以上のシニア層に根強い支持を受けており、簡単に負ける訳には行かない。一方、ライズSCは20〜30代の若年層やファミリー層に狙いを定め、「リースナブルで魅力ある食品売場」とした。2000年のデパ地下ブームの火付け役となった東急百貨店東横店にも導入している「東急フードショー」に加え、東急ストアを核テナントに据えた。これが功を奏して、広域からの集客を果たしている。
「二子玉川ライズ東急ストア」は惣菜や簡便調理品を中心とした中食カテゴリーを充実。駅前店として顧客のニーズに柔軟に対応した売場づくりを進め、特にサイズMDとタイムMDを積極的に展開する。平日の昼はオフィスで働くOL向けにミニおにぎりやミニおかずも販売し、夜は近隣に住む単身者向けの食べ切りサイズの商品を豊富に品揃え。日常性を意識した商品を充実する。直近の7月の売上は予算比18%増。年商予定24億7,000万円としているが、この分で行けば遥かに上回りそうな勢いがある。
より個人に近づく買物弱者への取り組みが拡大している
地元密着で展開し、曜日市も積極的に行う
ヨークベニマル友部東平店
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高架下に居抜き出店した都市型SM
スーパーバリュー中浦和店
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(株)島田研究室・代表 島田陽介
「原因」が「結果」を生むのではない、「結果」こそ「原因」を生む
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