≫ウィンドウを閉じる


No.660-9/12

ゆったりと買い物したい空気が流れる
アットホームスーパー「ぎゅーとら」

No.660号

  2年後に20年に一度の式年遷宮を迎える「お伊勢さん」。その三重県伊勢市が本拠地で、同県北部の津市にも積極展開する「ぎゅーとら」が7月2日に「ぎゅーとらラブリー津神戸(つ・かんべ)店」をオープン、近くでラブリー業態が3店舗となり、ドミナントが形成された。スギドラッグを併設したSM店で、産直野菜や簡単調理を前面に掲げ、自慢の惣菜に特化したSM店だ。「安さやこだわり」を「これでもか、これでもか」と押し付けるスーパーが多い中で、何かゆったりと買い物したい空気が流れる、不思議な空間があった。あえて形容するなら“アットホームな癒し系”の店舗と言えようか。


「人の力で支える部分が多い」


  PB全盛の中で「ぎゅーとら」は、以前に手がけていた自社開発の商品はストップしている。企業規模を踏まえ、安全・安心を自社で保証できるかを考えた上でのトップ判断だった。加盟するCGC商品の8割方が並び、NBを巧みにミックスさせて物足りなさを感じさせない。


  どこのスーパーも同質化が進んでいるが、それでも各社各様の取り組みがあるから、お客は個々の店の違いを感じることができる。開店時にはチラシ以外に「森のマーケットで“心地よい”お買い物」という津神戸店の10の魅力をA4両面カラーにまとめた「店舗紹介ビラ」を配った。店長や担当者が、リクルート用の入社案内風に自部門をPRしている。


  鮮度と味にこだわった生鮮3部門。ブランド素材を使った揚げたて、握りたてが自慢の惣菜、笑顔でお待ちしていますというレジ担当者――。3年前から新店で実施している試みで「言った以上は責任を持つ」ことがプレッシャーになるが、ストーンと見渡せる店内と同様、何でも言える風通しの良い“店風”を作り上げる原動力になっている。


  「ぎゅーとら」の店舗休日は元日ともう1日ある。それは「慰安旅行」のための休日だ。泊りがけという訳にはいかないが、6月や10月に日帰り旅行などをするのにあてられる。夜の懇親会だけでも良し、何をするかは店舗ごとに「自由」だという。


  年中無休店舗が増え、「全員が一堂に会す」機会がなくなって久しい。1日だけ全店休業日を持つ「ぎゅーとら」は完全に少数派になった。しかし、これが「あるとない」では、仕事のメリハリにかなりの違いがあるのも事実だ。


今週の目次




流通羅針盤

不振続く店舗事業の建て直しに、生協は大ナタを振るえるか


今週の業界トピックス

パルシステム東京 ネット登録率が伸びて50.1%と半数越え
ドール 期間・産地限定の白くて甘味の強い『真珠もろこし』販売開始
イトーヨーカ堂 不振の衣料品改革に不退転の決意で臨む


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


SJ新店レポート

サイズ&タイムMDを重視、東急百貨店との共同展開
 二子玉川ライズ東急ストア
「人と人のつながり」で店を支えてきた良き伝統どうやって守り抜くか
 ぎゅーとらラブリー津神戸店
市街地立地の都市型SC、アクティブシニア狙う都市型GMS
 イオン大和ショッピングセンター


選ぶのは消費者  必要なMDの方向修正

「あれば買いたい」から「置いてほしい」に変わる消費者


ハマさんのコーヒーブレーク・90 コラムニスト 浜本經道

CMキャラクターの適不適


企業動向

IC最大手ネスレ日本、秋の値上げは回避決める


食品マーケティング <シリーズ 冷食・秋冬への新商品販促>

日清フーズ、1人前スパゲティのバリエーション強化
 ※ポピュラー品から‘生パスタ’のこだわりメニュー拡充
マルハニチロホールディングス合同調査結果発表
 ※DHA入りフィッシュソーセージで認知症予防効果確認


今週の大店立地法公示速報


交差点

「予期せぬ災害」とは?



≫ウィンドウを閉じる