2年後に20年に一度の式年遷宮を迎える「お伊勢さん」。その三重県伊勢市が本拠地で、同県北部の津市にも積極展開する「ぎゅーとら」が7月2日に「ぎゅーとらラブリー津神戸(つ・かんべ)店」をオープン、近くでラブリー業態が3店舗となり、ドミナントが形成された。スギドラッグを併設したSM店で、産直野菜や簡単調理を前面に掲げ、自慢の惣菜に特化したSM店だ。「安さやこだわり」を「これでもか、これでもか」と押し付けるスーパーが多い中で、何かゆったりと買い物したい空気が流れる、不思議な空間があった。あえて形容するなら“アットホームな癒し系”の店舗と言えようか。
PB全盛の中で「ぎゅーとら」は、以前に手がけていた自社開発の商品はストップしている。企業規模を踏まえ、安全・安心を自社で保証できるかを考えた上でのトップ判断だった。加盟するCGC商品の8割方が並び、NBを巧みにミックスさせて物足りなさを感じさせない。
どこのスーパーも同質化が進んでいるが、それでも各社各様の取り組みがあるから、お客は個々の店の違いを感じることができる。開店時にはチラシ以外に「森のマーケットで“心地よい”お買い物」という津神戸店の10の魅力をA4両面カラーにまとめた「店舗紹介ビラ」を配った。店長や担当者が、リクルート用の入社案内風に自部門をPRしている。
鮮度と味にこだわった生鮮3部門。ブランド素材を使った揚げたて、握りたてが自慢の惣菜、笑顔でお待ちしていますというレジ担当者――。3年前から新店で実施している試みで「言った以上は責任を持つ」ことがプレッシャーになるが、ストーンと見渡せる店内と同様、何でも言える風通しの良い“店風”を作り上げる原動力になっている。
「ぎゅーとら」の店舗休日は元日ともう1日ある。それは「慰安旅行」のための休日だ。泊りがけという訳にはいかないが、6月や10月に日帰り旅行などをするのにあてられる。夜の懇親会だけでも良し、何をするかは店舗ごとに「自由」だという。
年中無休店舗が増え、「全員が一堂に会す」機会がなくなって久しい。1日だけ全店休業日を持つ「ぎゅーとら」は完全に少数派になった。しかし、これが「あるとない」では、仕事のメリハリにかなりの違いがあるのも事実だ。
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