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No.683-3/5

新コンビニはナチュラルローソンとクルックのコラボ店

No.683号

   ローソン新浪剛史社長と音楽プロデューサーの小林武史氏の対談をきっかけにして今回のコラボレーション店が実現した。2月27日(月)にオープンした「ナチュラルローソン&フードクルック神宮外苑西店」(写真)はローソンと小林氏が代表を務めるクルック(本社=都内渋谷区)が共同開発した物件。安全な食材にこだわる主婦やきちんとした食事で美しく健康でありたいと願う女性たちが欲しいと思う商品を揃えた。外苑西通りに面した1階に店舗面積100坪で展開し、ナチュラルローソンの売場とイートインスペースの他、クルックのデリカコーナー、こだわりの青果物、米、加工肉、塩干、和日配、ワインなどを提供する。


コラボ店急増するローソン


  ローソンの新浪剛史社長は今年の年頭メッセージで、「私たちはもっと多様な文化を吸収し、イノベーション(革命)を次から次へと起こしていきましょう」と社員に向けて挨拶している。同社はここ最近、コラボレーション店を積極的に開発。その先駆けは2010年8月2日にオープンした「ナチュラルローソン城山トラストタワー店」で、薬剤師が常勤する調剤薬局を併設し、保険薬局事業を営むクオールとの共同開発1号店。現在、ナチュラルローソンとクオールのコラボは都内に7店展開している。


  一方、ナチュラルローソンは2009年11月に新宿駅西店内に埼玉県アンテナショップ、2010年4月に築地東劇ビル店内に長野県アンテナショップ(3月31日に閉鎖予定)を展開し、県産品の専用販売スペースを設けている。


  そして今回、生産者と消費者をつなぐというコンセプトのクルックとのコラボ店を都内に出店した。「毎日の食事に安全と健康を求め、さらにおいしく食べたいという女性たちのニーズに応えた新しいスタイルの店舗」と位置づけている。100坪の店舗面積のうち80坪がナチュラルローソンで、20坪がクルック。店内にはデリカコーナーやイートインスペースを設置。クルックの売場ではこだわりの青果物や玄米なども販売する。店内から階段で地下に降りるとクルックのレストランも営業している。


  2001年7月に1号店の自由が丘2丁目店を出店し、現在は92店の展開となっている「ナチュラルローソン」はようやく赤字から黒字へと転換。美と健康をキーワードに「健康で快適な生活」をサポートするコンビニとして女性や中・高齢者に支持される店作りを進めている。今回のクルックとのコラボ店を多店舗化する予定はない。ただ、ローソンは3月2日に柏レイソルとのコラボ店を千葉県柏市に出店して、柏レイソルのオフィシャルグッズも販売している。今後も様々なところとコラボした店舗開発が予測される。


今週の目次




今週の業界トピックス

J.フロント リテイリング パルコ株を取得し筆頭株主に
カスミ 藤田元宏専務取締役が代表取締役社長に
イオン タブレット端末活用の生活密着型新サービスが本格スタート
エコス マスダ社長に木村幸治専務営業本部長が兼任で就任
東急ストア 鈴木克久東急百貨店会長が代表取締役会長に就任
Olympic 金澤良樹Olympic社長がフードマーケット・オリンピック社長を兼務


開店情報


SJ新店レポート

通常のコンビニから飛翔した新業態のコラボ店
 ナチュラルローソン&フードクルック神宮外苑西店
開発中の大規模住宅地の一角に600坪の路面店
 ヤオコー稲毛海岸店
名古屋中心部まで電車で10分、モデルSSM店で地元勢に挑む
 オークワ蟹江店
2本立てプライスラインで安さを訴求する250坪の売場
 マックスバリュエクスプレス木場公園店


チェーンストア・コンビニの1月度販売概況

大寒波で気温低く、客数減って全業態で低調
 SCはテナント好調で2か月連続でプラス、東北の復興需要続く


〈こだわり〉が客筋変える 変化が見えてきたSMの売場

「十人一色から一人十色」の時代だ!


森永乳業春の新商品発表 ヨーグルト・デザート・チーズ

ヨーグルトは重点ブランド強化、デザートは焦点絞り訴求


非縁社会のぬくもり・13 小澤信夫

カスタマイズ(customize)=お客様への心憎い気くばりがある


企業動向

大手乳業初、雪印メグミルクがインドネシアで合弁会社設立


日本スーパーマーケット協会 新規事業研究セミナー開催

第1回目テーマは「高齢者マーケット」


食品マーケティング

*日清フーズ、市販用・冷食で広がる1人前パスタ多様化
 冷製パスタ〜ナポリタン大盛り〜弾む生パスタ
*韓流の味’、チルド、冷食等、メニュー・調味料で販促


今週の大店立地法公示速報


交差点

春遠からじ



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