「大阪市内への出店候補地がどんどん出ている。マ−ケットは潤沢だから、競合店の隣でもいい」――こう宣言するのは阪急オアシスの運営母体となっている阪食の千野和利社長だ。2月の大阪・平野区への小型店出店に続き、3月1日には北部の淀川区に野中北店をオープンした。「高質食品専門館」を掲げる同社は過去3年、既存店の改装や新店出店を30店舗近く手掛けてきたが、狙うのはビジネス街の中心部ではなく、周辺の立地だ。売場面積700〜1,200uが取れ、駐車場が最低30台確保できるところならOKだ。
千野社長が大阪市内への急速出店に自信を深めているのは、平野西店が極めて順調に集客し、売上をマークしているからだ。野中北店も当初計画の11.5億円を早くも15億円に上方修正した。「開店3カ月は様子を見る」というのが通り相場の中でなぜ、強気の見通しを立てられるのか?
順調に会員数を増やしているカード会員のデータ分析から、お客の顔が見えてきた。「80%の売上を20%のお客さんがきちっとまかなっていてくれる」(千野社長)。これまでなかった「こういう楽しい店、街中のおしゃれなおかず屋さん」が受けている。
「サヨリの干物を買いに来ました」。平野西店は2回目の来店という年配の夫婦連れ。野中北店でも「阪急系だから安心」という若い主婦が「こだわりの調味料」を選んでいた。SMは半径500m〜1q圏が勝負だが、両店とも南北に1.5q圏まで商圏が広がっている。
大阪市内の南と北でマーケットに基本的な違いはないという。普通のSMと一味も二味も違うステージに手ごたえを感じる同社の次の課題は、相場に左右されない農水畜産品のPB化をどうやって図るかだ。いずれは直営農場も必要になるし、TPPを見据えて海外商材も積極的に導入することを考えなければならない。
「スーパーのお手本」とまで言われた関西スーパーが13年の歳月を経て閉店した跡地に出店した阪急オアシス。1,600uの売場面積のうち約500uはスギ薬局に貸し、自らは1,188uで勝負する。限られた尺数の中で「いろんな変化が起こっている」が、新年度は4月12日、神戸・御影店の大改装からスタートする。ここでも「サプライズがある」というから、今から楽しみだ。
(P12〜15に野中北店の新店レポートを掲載)
NB、こだわり、PBのバランスを取って小商圏深耕
幸 英樹 ライフコーポレーション執行役員首都圏生鮮・食品本部長
商品の顔が見え、テーマのある品揃えに注力
森下 留寿 ライフコーポレーション執行役員首都圏衣料・生関本部長
西友 2012年は出店攻勢へ舵を切る
西友 惣菜ビジネスを更に強化、2016年までに売上高50%増
西友 中国米を5s1,299円で3月10日から販売
セブン&アイHD 伊藤研修センターを開設、創業精神の承継と人材育成
イオン 防災用品を拡大展開してコーナー化
流通関係10団体やSM47社など 被災地産品の販売促進活動で、感謝状
生団連 清水信次会長、電力料金値上げで談話を発表
コープこうべ 生活者の気分で献立を提案するサイト実験中
サミットの生肉ノントレイ包装、鶏モモ肉が19%の構成比に
三鷹台団地店では64%にも、機械式導入で見栄え良くなる
全てがぐっと凝縮され、スキがない1,200uの間延びしない店づくり
阪急オアシス 野中北店
SSM+MD業態のモデル店としてS&Bシニアの暮らしをサポート
ダイエー赤羽店
美探研究員を常駐したドラッグ融合の都市部小型2号店
ドン・キホーテ エッセンス池袋東口店
必要な「プルコギなどの商品化」と「加工度強化」の再確認
大塚食品とファミリーマートが提携
程野商店・松山あげの巻
カスタマイズ(人の気持ちをつかむ)された顧客サービスシステム
<業務用、デリカ・惣菜への販促=フローズン=>
*日東ベスト、牛プルコギ丼の素〜汁なし台湾風麺(辛口)
*業務用、対応スーパー
小型店でも近隣の居酒屋・飲み屋にロスなく調理で 人気の1kgパック・冷食
大震災への備え?
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