今年は日中国交正常化40周年の節目の年だ。政治的な動きはパッとしないが、民間レベルでは切っても切れない関係になったのは間違いない。旧上海市街地のど真ん中ある新天地。観光名所であると同時に富裕層が住んでいる地域でもある。2009年に高層マンションの地下1階に売場面積4,000uでオープンした日系の「全洲超市(スーパー)」。中国ビジネスは難しいと言われるが、「石の上にも3年」のことわざ通り客数、買い上げ単価とも上向き、陽光が差してきた。
この「全洲超市」は広島県福山市に本社があり、農業、レジャー、貿易などを手掛けるグローカルジャパンが海外事業の一環として3年前に開設したものだ。当初は日本の各都道府県の物産を展示販売するブースを展開していた。実効面積で約4,000uもあるところから、後から半分のスペースを使って食品スーパーを始めた。
石庫門と呼ばれる古い建物が残る地域を再開発して2000年に開業した新天地。レストラン、ショッピングセンター、高層マンションが林立する。スーパーの客層は日本人が2割、欧米人が4割を占める。後は香港・台湾系、地元の中国人客がそれぞれ2割という構成だ。チーズやワインをごっそり買う欧米人や日本人駐在員の夫人の姿も見掛ける。週末の客単価は200元(1元=12.5円)に達する。
ステンレス製のゴミ箱のフタが月に5枚も盗まれたり、毎日のように買い物に来ていた欧米のお得意さんが店先につないでいたゴールデン・レトリバーが姿を消すなど、売上以前の問題も山積する。従業員の定着率が悪いことや、接客の基本が浸透しないことも悩みのタネだ。
とは言え、全洲広場の上に乗っかる高層マンションは6億円もするし、地下2階の住民用の駐車場にはランボルギーニなどの高級車を17台も持つ“超富裕層”がいて、話題にはこと欠かない。グループ会社の農場で生産する有機野菜をわざわざ買いに来る人もいる。
益戸誠司・総支配人は「東日本大震災以降、それまで3,000〜4,000アイテムあった日本商品が一度ゼロになったが、400〜500アイテムに回復してきた。放射能問題でストップしている産地のものもあるが、日本製品の信頼度は高い。御社の商品を置いてみませんか」と流通業界関係者に呼び掛けている。
百貨店系スーパー各社の2011年度決算
クイーンズ伊勢丹を展開する三越伊勢丹フードサービスの年商519億円に
食品スーパー2012年9月期中間決算
ダイイチ、マルキョウ、マミーマート、PLANT
ヤマザワ 震災特需や50周年企画によって好調
ファミリーマート 「薬+コンビニ」の新業態を5年間で300店、FC出店
サークルKサンクス 千葉県の農業系高校14校と共同開発品を限定発売
創業50周年で50店目となる旗艦店、東京ソラマチに
北野エース 東京スカイツリータウン・ソラマチ店
価格プラスαの価値を追求した新タイプのモデル店
マミーマート西平井店
20年を経たSCを大幅増床リニューアル
アル・プラザ城陽
東日本大震災の供給不足反動で、3月度比で上向く
行楽需要の回復対応では業態間で温度差
食の安全と顧客ニーズの多様化・個別化への対応強化
純情商店街と福島県がコラボレーション
高円寺の純情商店街が被災した福島県に元気とやさしさをとどける
AGF、夏場のギフト構成にカルピスのウエルチを引き続き発売
調理冷食、端境期を繋ぐシーズン対応の新商品
真夏へ、韓流〜和風メニューへ
*アクリフーズ「韓国風プルコギめし」
*テーブルマーク、稲庭風うどん〜そば、入り数変更など
*ニチレイフーズ、通販限定の発芽大豆、調理冷食
月曜日が最大日商になったSM
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