ユニーの子会社である99イチバは6月1日付で東京都と神奈川県で展開する小型SM「みんなのイチバ」全64店(すべて直営)を「miniピアゴ」に看板変更したと発表した。8月末までには品揃えの見直しを中心とした売場改装を順次実施していく予定で、各店とも3〜4日ほど改造工事のための休業を見込んでいる。ユニーは来年夏までにミニピアゴ100店の展開を計画し、5年後には300店体制を狙う。先行しているイオンの小型SM「まいばすけっと」は現在、東京都と神奈川県で272店となっており、2013年度末までに首都圏600店体制を目指している。両社の出店エリアは重なっており、今後、小型SMの開発が首都圏でヒートアップしそうだ。
ユニーの子会社である99イチバは4月26日に小型SM「みんなのイチバ」池袋2丁目店を「ミニピアゴ」1号店として看板変更し、翌27日に2号店として松原1丁目店も切り換えた。その後も既存店を「ミニピアゴ」へと変更し5月末までには1店を残して63店の看板が切り替わった。
99イチバは2006年設立。サークルKサンクスとユニーの合弁会社だったが、今年2月にサークルKサンクスが保有していた株式をユニーが無償譲受。既にユニーから99イチバに店舗開発担当者を送り込み、ユニーとの物流インフラの共有化に取り組んでいる。99イチバの年商は100億円。昨年度は設立以来続いていた赤字から初めて黒字化を達成したが、今期は改装費用や改装のための休業があるため、赤字を見込んでいる。
小型SMの展開はイオンが「まいばすけっと」で2005年12月にスタートさせ、現在は都内143店、神奈川県内に129店の計272店。他社を大きく引き離している。2013年度末には600店・年商1,000億円を目指し、都内23区や横浜市、川崎市へのドミナント出店を計画する。今年3月にはグループのイオン北海道も「まいばすけっと」を札幌市に出店し、現在3店展開しているが、2014年度までの目標は100店。首都圏で店舗展開するマルエツも小型SM「マルエツプチ」の出店に積極的で、現状54店を展開。首都圏以外では天満屋ストアが7月に岡山市内にミニSM1号店「ハピーズmini表町店(仮称)」(売場面積97坪)をオープンする。
今回ミニピアゴへと切り替わった店舗の売場面積は30〜40坪とコンビニと同じだが、品揃えは青果やアウトパックの精肉、デイリー商品が充実し、一部の店では塩干も陳列する。グループPBのスタイルワンも数多く揃える。住宅立地がほとんどだが、中には駅前や幹線道路沿いの立地もあり、主婦や単身者が主な客層。1店当りのレジは2台。正社員は店長1人、パート総数20人。転換前には24時間営業が53店あったが、転換後は20店。24時間営業はオペレーション上の問題があり、今後はさらに店舗数が減る可能性も。多くの店の営業時間が7時〜24時まで。「みんなのイチバ」の時からあったフライヤー設備を持ち、3個105円のコロッケなどの揚物コーナー「ごちそうDELICA」はミニピアゴになっても21店で継続。2個で198円の手作りおはぎを販売している店も。ユニーでは売場面積50〜60坪のモデル店作りを今期中には進めたいとしており、今後の行方が注目される。
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