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No.711-10/8

ダイエー旗艦店の近くにオオゼキが出店(手前がオオゼキ碑文谷店、奥の7階建て肌色のビルがダイエー碑文谷店)

No.711号

   オオゼキ碑文谷店が9月15日(土)にオープンした。目黒通り沿いの碑文谷警察署のすぐ近くで、150mほど離れてダイエーの旗艦店の一つ碑文谷店が営業している。巨大店舗に首都圏のリージョナルSMチェーンが真っ向勝負する形となった。都内世田谷区を中心に34店を展開するオオゼキ初の目黒区内の出店。周辺は芸能人や著名人も住み、富裕層の多いエリア。オオゼキは店の認知度アップを最優先に取り組んでいる。


巨大GMS対小型SM


  オオゼキの新店の場所は、元ダイエー碑文谷店の隔地駐車場だったところで、契約切れで誕生した店。以前からオオゼキが出店を狙っていた所であり、オーナーとは1年半ほど前に話がまとまっている。


  「オオゼキ碑文谷店」は同社初のピロティ。1階が駐車場とテナントの花屋が営業し、2階がオオゼキの食品売場とクリーニングショップで、3階は100ショップのダイソーが営業。2階は約200坪で、オオゼキ直営で青果・精肉・加工食品・酒・日配食品、キッチン用品を扱う他に、コンセで吉川水産と梅丘寿司の美登利が鮮魚・塩干、寿司を販売し、惣菜売場はカネ美食品が展開する。


  ダイエー碑文谷店の開業は1975年4月。地下1階・地上7階建てのビルで衣食住揃えたGMS。敷地1万5,884坪、延床8,449坪、商業施設面積4,392坪、駐車台数648台。これまでに何度も改装を繰り返し、1999年4月の改装時に食品の強化のために1フロアだった食品売場を1階と2階の2フロアに分け、2004年と2005年にも改装を実施した両年が売上のピークで220億円を達成した。ただ、その後、売上は減少し、現在はピークの半分以下とも言われている。


  目黒区内にオオゼキが出店するのは初めて。オープン3日間は土・日と月曜が敬老の日でもあり大混雑し、ダイエーの客足にも影響を及ぼしたが、現在は落ち着きを取り戻している。碑文谷周辺のダイエーの知名度は高く、店の認知度を上げるのにオオゼキも必死。店の青果と日配の担当者に会社の中でも副部長クラスの先鋭を配置。8台常設したレジの要員もパートゼロでベテラン正社員が担当して、スピードとサービスの向上を優先する。課題は1階の駐車場が22台しか置けないこと、近くに契約できる駐車場を探している。


今週の目次




流通羅針盤

低価格対応がさらに強まる。再び値下げ競争激化の様相


今週の業界トピックス

ダイエー 1,700品目の値下げで下期の客数回復を図る
マックスバリュ中部 来年3月にマックスバリュ中京を吸収合併


本誌700号突破・創業15周年記念企画

少子高齢化時代におけるチェーンストアの営業政策特集
 東急ストア
 生鮮素材にひと手間かけての調理代行が大テーマ
  営業統括本部 生鮮食品部長 兼 水産担当部長 岡田 智久 氏
  営業統括本部 生鮮食品部畜産担当部長 高橋 正行 氏
  営業統括本部 生鮮食品部青果課長 生田 太郎 氏
  営業統括本部 生鮮食品部水産課長 小林 賢治 氏
 エコス
 中高年層をメインターゲットにMD展開
  生鮮食品部長 宮崎 和美 氏
  グロサリー部長 齋藤 直之 氏


SJ改装店レポート

中通路設け、回遊性が拡大。ハードの改装がハートに伝わる店舗
 トキハインダストリー 宇佐四日市店


チェーンストア・コンビニの8月度販売概況

猛暑で夏物商材良く、GMS、SCが好調
 SMは青果相場安などで苦戦、ヤオコー、エコスなど既存店プラス


SJトップインタビュー

生鮮売場の活性化は我々に任せてほしい
 日本アクセス社長 田中 茂治 氏


チェーン・スーパーマーケット企業への提案

(株)島田研究室・代表 島田陽介
 「こだわり」商品に「こだわる」のは、正しいか


今週の開店情報


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

地域密着のSMは地域を良く知るパートを大事にすべき


食品マーケティング

アイスクリーム、3年連続4,000億円市場突破へ
 *ロッテアイス、発売31周年の雪見だいふく&ガーナチョコアイス強烈に訴求
日本商社・食品企業、ベトナムへ動き活発化
 *配合飼料(商社)から合弁の製粉・冷凍野菜(メーカー)への動き


ティーとチョコレート 日本緑茶センターが新商品

「女子お茶倶楽部」の新シリーズとチャイ3種類発売


今週の大店立地法公示速報


交差点

「ノルウェイの森」と中国人



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