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No.712-10/15

橋下改革、大阪地下鉄売店をコンビニに転換

No.712号

   「駅の売店がコンビニに」――御堂筋線、堺筋線など8路線がある大阪市営地下鉄構内の売店が9月から順次、ファミリーマート(本社・東京都)とポプラ(本社・広島市)の店舗に切り替わっている。地下鉄の売店は市の外郭団体「大阪メトロサービス」が運営してきたが、「独占はおかしい」と橋下徹市長の“鶴の一声”で公募することになったためだ。入札の結果、地下鉄中央線の北側のエリア22店舗はポプラが、中央線を含む南側29店舗をファミリーマートが運営を任された。コンビニ得意のおにぎりやサンドイッチ、デザートを取り揃え、電気料金などの支払いもできるようになり、きびきびとした接客が好評だ。


コンビニ転換、11月中に完了


  大阪市営地下鉄は日本初の公営地下鉄として、1933年(昭和8年)に御堂筋線の梅田から心斎橋間を開業したのが始まりで、総延長は129.9km。1日の利用者数はおよそ231万人で、公営地下鉄としては日本最大規模を誇る。


  7月末、「大阪メトロサービス」が63駅121ヵ所で運営してきた“独占店舗”のシャッターが下ろされた。利用客の少ない売店は次々と閉鎖されてきていたので、一斉閉店で、お客の不満は頂点に達した。


  駅構内で新聞や雑誌、牛乳などを手軽に買える店舗がなくなって、その価値が再認識された。シャッターが下りたままの店舗には、「改装中、近日開店」の張り紙があるだけのところも多いが、11月末までに転換は完了する。


  これまでは年配のおばさんが1〜2人、お客をさばいていた店舗が多く、レシートをくれることもなかった。売店運営が民間に下りてきたことで、揃いのユニフォームの従業員に代わり、まばゆいばかりの店舗に変身した。


  これまで交通局が受け取る年間の使用料は7,000万円だったが、2社に委託することにより、3億5,000万円に増える。差引2億8,000万円が交通局の増収になる勘定だが、橋下市長の声がなければ、これも変わらなかった。


  今度の「改革」で主要駅に年中無休、朝6時から深夜11時までの店舗(ファミマの場合)が生まれた。ただ、既存の売店をコンビニに転換したので、2〜6.4坪と規模はバラバラ、駅によっても位置が違う。大阪の地下鉄構内への出店は、これが初めてではないが、ファミリーマートでは「鉄道関連施設への出店は首都圏を中心に250店舗以上あるので、今後は駅の利用状況に応じた大きさ、品揃えの店舗を開店したい」としている。


今週の目次




今週の業界トピックス

ウオロク 創業50周年を機に創業の精神の浸透に心を砕く
中国事情 平和堂の中国3店舗、反日暴動で大被害も、11〜12月に再開へ
マルヤ 外食チェーンのゼンショーが株式を公開買い付け
オークワ 新設の東海食品センターは来年10月稼動
イオンモール 上期の既存モール専門店売上は4.5%増
フジ スーパーふじおかを会社分割で10店舗のみの資産・負債を継承
CGCグループ 大分県のスーパー細川が単独加盟


今週の開店情報


SJ新店・改装店レポート

青果、惣菜、鮮魚を核に、価格競争に巻き込まれない店舗へ挑戦
 西鉄ストア レガネット飯倉店
通勤、帰宅ニーズに対応し、時間帯別で変化するデリカを展開
 マルエツ新江古田駅前店
生鮮・惣菜の品揃えを拡充し、ハードとハートを一新して全面改装
 ライフ浅草店


豚肉流通と差別化研究 やまと豚のフリーデンに聞く

商品としての位置づけ再確認と豚肉の食文化づくり
 消費者の不便・不満解消で価格訴求だけからの脱却を図ろう


マンナンヒカリとおむすび 大学生がレシピ考案

ポプラと大塚食品がコラボで商品開発


森永乳業、マウントレーニア10アイテムで展開


食品マーケティング

<惣菜向け、秋冬への調理済み冷凍食品始動>
 *日東ベスト、惣菜売場へのボリュームアップをサポート
 *マルハニチロ、お魚ポスター新作の展示
  築地市場前KYビル2階=10月1日〜31日まで開催


今週の大店立地法公示速報


交差点

イチロー 新たな挑戦



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