11月9日(金)に改装オープンした「イオン板橋店」はイオンのGMS既存店活性化のモデル店。「GMS改革の最新の成果を結集し、GMSの概念を根底から覆す試みをした」とイオンリテール星野三郎取締役兼執行役員副社長は語る。1階食品フロアの中核となる惣菜とデザートを一体化した売場は「デリカワールド」と名付け、その中にイオン初の直営展開となる「サラダ&フルーツバー」を導入。約60種類の野菜や果物、トッピング類、ドレッシングを揃え、客自身がオリジナルサラダをアレンジできるコーナーだ。
11月9日に食品売場を改装オープンした「イオン板橋店」。かつてはマイカル最大の売上高を誇っていた「板橋サティ」として営業し、開業は2000年5月。2006年5月に3億円を投資して一度改装している。当時の改装後の年商目標は直営157億円、うち食品の売上構成比は5割、衣料品は3割で、住居関連品は2割。専門店も含めたSC全体の年商目標は200億円だった。
イオン板橋店は東武東上線・東武練馬駅から徒歩1分。人口が密集する住宅地にあり、車で15分圏内の世帯・人口は57万世帯・115万人。地下1階・地上7階建ての多層階の売場構成で、敷地面積は2万9,931u・商業施設面積は4万3,498u。うちイオン直営の売場面積は1万9,186u、計71店のテナント専門店は1万4,402u。
地上1階は食品売場とヘルス&ビューティフロア。注目は、シルバー世代や単身者の量り売りニーズに合わせたイオンとして初導入の「サラダ&フルーツバー」。桁違いの広さで展開する惣菜とデザート売場の中にコーナー化している。約60種類に野菜と果物、ナッツなどのトッピング材料、ドレッシングを、ステーキ・ハンバーグレストランのようにバイキング形式で陳列。客自身がオリジナルサラダをアレンジして盛り付けられるのが特徴だ。グループのオリジン弁当のノウハウを取り入れ、通常は100g178円(オープニング時は100g138円)の売価で提供する。「5回転すれば黒字化できる」と同店の小倉通彰店長。
他にもイオン直営で専門店化したフラワーショップの1号店やリカーショップ、輸入食材&コーヒー豆を販売するカフェランテなどが営業する。「イオン板橋店」は新GMSとして商圏内の人口動態変化に対応し、ファミリー世代からG.G(シルバー)世代までのあらゆる世代の客に快適なショッピング環境を提供する。
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