No.722-12/24
新規MDにチャレンジするマミーマート （11月15日にオープンした生鮮市場TOP川越店の地元自慢銘産品コーナー）
ここ数年出店している新店で絶えず新しいことにチャレンジしているマミーマートは、埼玉を地盤として首都圏でEDLP型店舗を展開している。11月15日にオープンした自社最大規模の「生鮮市場TOP川越店」では惣菜を中心に生鮮強化と同時に、地元のデイリー品や菓子、日本酒を集めて「地元自慢銘産品」コーナーを常設した。売場奥のデリカ売場では、近くの惣菜加工センターから運ばれてくるオリジナルサンドイッチやパスタ、サラダと店内製造の揚物や弁当をミックスさせてアイテムの拡大を図っている。
9月に川越センター稼動
今年9月末からマミーマートの既存3店でスタートした「モンスタープライス」は、陳列棚に商品がなくなれば販売終了の格安商品コーナー。11月出店の「生鮮市場TOP川越店」、12月オープンの「マミーマート岩槻府内店」でもグロサリー売場の至る所で調味料や菓子のゴンドラに展開。定価の10〜90％割引で提供している。これまでに23店に設置し1店当たり150〜170アイテム販売しているが、加工食品・菓子部門の売上を20％引き上げる効果を出していると同社。今後の課題は在庫管理で、これがクリアできれば全店導入も可能だ。
今年9月に子会社の彩裕フーズは、惣菜加工センター兼精肉プロセスセンター及び青果の集配センターを埼玉県川越市に稼動させている（投資金額は14億円）。店頭に並ぶ精肉や半調理肉は100％アウトパック化を進めており、現在かなりの部分まで進んでいる。一方、惣菜もオリジナルのサンドイッチやパスタ、サラダなどの洋惣菜70アイテムで自社製造センターからのアウトパック品を店頭に並べ、インストア加工の揚物や米飯類との両立を進めて、計200アイテムを品揃えする。今後はさ来年春の稼動を目指してグロサリー物流センターも川越市近辺に開設する計画だ。
新店の生鮮市場TOP川越店やマミーマート岩槻府内店、12月に改装した岩槻店（年商実績20億円超）にはいずれも店内に買物客が休憩できるようイートインコーナーを設置している。これまで効率性最優先で店舗のローコスト化を進めてきた同社だが、顧客の利便性を追及した試みも進めている。
マミーマートが今年から始めたこととして新店内覧会がある。地域住民をオープン前の店に招待してオリジナル商品の試食やバックヤードの見学を実施。また、今春に1回目を行い、12月1日土曜には全店で実施した大試食会では前年同日比20％増の売上を記録したという。
（生鮮市場TOP川越店は本誌8〜12頁に新店レポートとして掲載）
今週の目次
流通羅針盤
西友がEDLP、EDLCの継続追求、次のステージへ
今週の業界トピックス
セブン＆アイHD 15年度「セブンプレミアム」売上高1兆円
セルコチェーン 佐賀県で3店展開のアルタフーズが新規加盟
AGF 日本初のスタイルでスティックコーヒー試飲展開今週の開店情報
ＳＪ中間決算レポート（鉄道系スーパー）
沿線中心に店舗展開し、グループシナジー強化
他社との業務提携に踏み切る企業増えるＳＪ新店レポート
モンスタープライスを展開開始、生鮮・惣菜強化し広域から集客
生鮮市場TOP川越店
駅前SC2階のグロサリー＆デイリー店、1階には生鮮専門ショップも営業
成城石井シァル鶴見店
激戦地を「日常の良質プラス提案」をコンセプトに乗りきる
与野フードセンター フードガーデン櫛引店
新名所となった大丸東京店地下「ほっぺタウン」北側に入店
明治屋 八重洲口 ストアー流通経済研究所 定例フォーラム「流通大会2013」の開催概要が確定
「顧客に接近する流通・マーケティングの実践」がテーマ
2月6〜8日・22日開催 イオン、イトーヨーカ堂、ヤオコーなどが講演関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー
これから本当の生き残り合戦になる時代、まず利益の出る商売に徹すること
価値訴求を強化 大塚製薬のニュートラシューティカルズ戦略
「大豆の力」ソイリューションに注力、主力商品も〈継続は力〉で順調推移
食品マーケティング
＜事例・激戦の食品SMへ新規参入の勝算は＞
＊食品SM店舗開発＆駅高架下テナント出店（平塚の荒井商事）
回顧＜2012年、食品メーカーの新潮流＞
＊マルハニチロHDが業務用冷食大手ヤヨイ食品を傘下に
＊味の素HDがカルピスをアサヒグループHDへ売却巷で秘かに売れ始めている注目！フーズ＆ドリンクス
サラダコスモ「ちこり茶」 チコリの“根”が美味しい健康茶に
フードジャーナリスト 旭 利彦今週の大店立地法公示速報
交差点
試食で購買を誘引
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