生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)は、15日からインターネットスーパーを始めた。1号店は神戸市西区にある西神南店で、ネット経由で受けた食料品などを近くの消費者宅に1日2便、軽トラックで届ける。取り扱うのは生鮮食品のほか、加工食品や日用雑貨など約3,000アイテムで、30~40代の子育て世代のニーズに応える。5,000円以上購入すれば、送料315円が無料になる。流通各社ともネットスーパーに力を入れており、宅配がお手のものの生協の新規参入で、店舗以外の競合もますます激しくなってきそうだ。
神戸の中心部から30分弱、北西方向に伸びる市営地下鉄西神・山手線の終点から1駅手前の駅前にある西神南店。バックヤードの一角が本拠地兼デリバリースペースだ。パソコンが2台とずらっと並んだボックスの間を担当者がハンディ機を手に動いている。
ネットスーパーは組合員が前提だ。会員に登録すると、ネット会員として宅配サービスを受けられる。会員はネットスーパーの画面を見て、注文を確定する。西神南店では青果なら青果の担当者が注文表の野菜や果物をカートに積み込み、バックに届ける。会員ごとのボックスに女性パートが要冷・非冷別に入れ、検品して出荷する。
ボックスの中には長ネギや握り寿司、刺身セットのほか、米や清酒も入っている。配達時に家にいなくても留守置きサービスがある。周辺は丘陵地を開発した坂の多い地域だけに、会員募集のスタートは上々で、宅配してもらうと助かる人のニーズがあるのが良く分かる。
朝9時半までに注文すれば、12時から15時の間に配達される。12時までの注文だと15時から18時までに届けられる。配達エリアは店舗周辺の5~6km圏内だ。神戸市西区の全体の生協組合員比率は75%と高率だが、競合激化を新規組合員獲得の切り札でカバーする。
初年度は6,500万円が目標で、取扱アイテムも5,000品目まで拡大し、5年後には20店舗、年商20億円を見込んでいる。生協では埼玉や青森で展開している例はあるが、店舗6割、宅配4割の販売実績を持つ生協大手の参入で、潮目は変わった。食品スーパー、コンビニなど業界を巻き込んだ戦いは一気にヒートアップしそうな勢いだ。
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