2月13~15日に盛大に開催された食の祭典第47回スーパーマーケット・トレードショーが幕を閉じた。来場者は昨年より多い8万4,954人を記録し、SM関係者をはじめテレビ局などマスコミも大勢詰めかけた。こだわり商品、新商品、来場者がところ狭しと会場を埋め、政権交代後から流れる、デフレ脱却に向かう潮流をしっかりと感じられる祭典となった。
東京ビッグサイト東全ホールで開催された第47回SMトレードショー。会場では県産品ブースやこだわり商品ブースなど今年も見所が満載だった。しかし、その一方で大手食品メーカーが少なくなっている印象を受けた。これはこだわり商品や零細企業、中小企業の商品など、普段はなかなかお目にかかることの少ない商品が増えてきているということでもあるだろう。
政権交代などで円安、株高、デフレ脱却などの兆しが見え始めているが、こだわり商品などの高価格帯の商品は一つの武器になり、それに拍車をかけていく材料になる。国分、三井食品ブースなどは例年のようにブースのレイアウト、デザインをガラリと変え、飽きのこない演出で来場者を出迎える。県産品ブースは例年よりも大きくスペースがとられ、来場者達は掘り出し物がないかと目を輝かせる。おなじみとなった五味商店のこだわり商品コーナー、イタリアンフーズのこだわり輸入食品コーナーも盛況で、セブン&アイ・ホールディングス伊藤雅俊名誉会長も初日早々に視察に訪れた。
会場の雰囲気、演出、膨大な商品群。本来、人は興味や好奇心を持ちさえすれば、どんなものからでも学ぶべき何かを汲み取れるものだが、そうは言ってもフォーマット化された日常生活の中では難しい。しかしこういったいわゆる非日常的な祭典では、ハッキリとした目的を持ち来場するに越したことはないが、何か面白い物はないかとあたりを見渡しているだけでも、普段は浮かばないヒントが頭をよぎってくるのを実感できた。
気が早いが来年のSMトレードショーではどんな仕掛け、商品、ヒントがあるのだろうか。来年の2月12日が楽しみだ(2014年は2月12日~14日開催予定)。
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フードジャーナリスト 旭 利彦
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