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No.732-3/11

成城店をさらに進化した新MD導入店(サミットストア横浜曙町店のグリルキッチンの出来栄えを見る田尻一社長)

No.732号

  サミットが2月27日にオープンした横浜曙町店は、2011年10月26日出店の成城店をさらに進化させた店。新MDやクロスMDを積極的に売場に導入して買い回りやすさを追及した。生鮮3品の各売場に即食性の高い商品を充実し、あえて惣菜部門と競わせる戦略を進める。一方、ドライグロサリーでは生鮮食品とマッチングさせた売場づくりを強化。同社・田尻一社長は「オーバーストアで客数100%を超えるのが難しい現状では、買上点数や単価を上げていくしかない」と強調する。


料理のテーマで括った売場


  2月27日(水)、横浜市内に出店した「サミットストア横浜曙町店」では、有職主婦や単身者の多い地域特性に合わせ、「すぐ食べられる商品」「ひと手間加えれば食べられる商品」「料理の手間を抑えた商品」「少量商品」の品揃えを充実させた。2011年10月にサミットが実験的に出店した成城店以降の新店や改装店で導入している新MDやクロスMDを更に深堀した取り組みを随所に実施する。


  試食コーナー「おためし下さい」は横浜曙町店には導入しなかったが、その他の新MDは成城店の延長線上で、さらに進化させた取り組みを行う。特に精肉売場の中に組み込んでいるグリルキッチンコーナーでは店内で通常販売している生肉を原料に使ったハンバーグやローストスペアリブ、砂肝焼きといったミートデリカを販売し、実際に鉄板で焼いている光景を客に見せるオープンキッチン化を進めた。


  青果売場の中にマヨネーズとドレッシングのコーナーを組み込むと同時に、漬物用野菜と漬物用調味料を1つに集めて常設する。オープン時には保健所の認可がおりなかったが、店内製造の漬物の販売も計画している。


  「従来のメーカーや原材料の括り方である食用油や粉売場などを、今の消費者はあまり気にしていない。むしろ料理ごとのテーマで括った方が分かりやすい」とサミット田尻一社長。もちろん「従来の括り方で慣れ親しんだ主婦には買いづらい面もあるが、おつかいを頼まれた男性あるいはレシピ通りに料理を作る主婦には好評」と同社の消費者アンケートの結果には出ている。


今週の目次




流通羅針盤

ネット通販、当日無料配送を武器にコモディティ市場を拡大


今週の業界トピックス

イオン ピーコックストアを300億円で買収、完全子会社化
農水産フェア 被災地から熱いメッセージ、メーカーも関西販路拡大


今週の開店情報


SJ新店レポート

仙台初出店の「食の提案型SM」8店舗目、粘り強く商品を育成
 ジョイス仙台松森店
平日ランチ対応の都心オフィスビルに即食・簡便商品を充実した小型店
 マルエツ プチ日本橋本町店
450坪モデルの集大成として、農産と惣菜を核にした売場を形成  コープ花小金井店


ニューストア

神戸と和歌山で相次ぎ出店
ドン・キホーテ神戸西店/MEGA ドン・キホーテ紀の川店


企業動向

ネスレ日本、スティックは業界平均上回る高伸長を達成


国分2012年度増収減益 創業300周年節目の決算

連結売上高初の1兆5,000億円を突破


青果・日配売場向け モランボン 春の商品戦略②

韓国のよさを日本向けに開発・提案


食品マーケティング<2013年上期、市販用冷食・新商品が始動>

日清フーズ、中高年世代ターゲットの’生パスタ強化’
テーブルマーク、より便利に、より手軽に、をコンセプトに
「うどんDELI」を提案&訴求
ケイエス冷食、エビチリ~ごま味噌チキン新発売へ


今週の大店立地法公示速報


交差点

春よこい



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