「欧州の香り」―生ハムにサーモン、60アイテムものナチュラルチーズがずらりと揃う。これは都内の高級スーパーやデパ地下の写真ではない。島根県安来市に本部があるフーズマーケットホック。鳥取県米子市内の皆生(かいけ)店が昨年9月の改装を機に設けた“新たな挑戦”の場だ。隣接するワイン売場も専門店顔負けの品揃えがある。韓国やタイといったエスニック商材を扱う「アジアの食卓」コーナーも開設した。南脇政文社長の発案だが、棚割りは各部門の12人のバイヤーがチエを絞った。試食を繰り返し、お互いの知恵を出し合い売場を作った。お客に認知され、売れ行きも好調という。
8年ぶりに大改装した皆生店は照明をLEDに、床をセラミックタイルに換えて、お客から「びっくりするぐらい明るくなった」と言われた。改装の目玉のチーズ売場では、それまで細切れで売っていたナチュラルチーズを、グラム数を増やして1,000円均一で売ったら、月に200個も売れた。
なぜ、チーズなのか? 南脇社長が昨年、ヨーロッパを視察した際、同行の人が「ネットで注文しないと手に入らないものばかり…」と買い込んでいたことがヒントになった。海外で味を知った人が日本に帰って買おうにもスーパーには定番品ばかり。「これではだめだ」と挑戦が始まった。
肉は肉、鮮魚は鮮魚だけ、食品も食品だけで完結する。関連販売と言っても、肉の横に塩を持ってくるといった“後付け”が多かった。弊害が指摘される役所と同じように「縦割り」組織の担当バイヤー。新しい売場を作るには、その垣根を取り払う必要があった。
本部に夕方集まった各部門の12人のバイヤーたちは「チーズの試食」から始めた。「ハチミツに合うチーズは、バルサミコ酢にはどれが?」と勉強会を続け、1ヵ月かけて味を知った。互いのアイデアを持ち寄り、棚割りを完成させた。
初めてのことだけに、試食を積極的に展開した。だが、最初の1~2週間は反応が鈍かった。「だめかな?」と思い始めたころ、足を止める人が多くなり、売場が認知されるに従い、売上も伴ってきた。
成城石井や明治屋、紀ノ国屋といった高級スーパー顔負けの山陰の隠れ家的スーパー・ホック皆生店。同社の標語は「百聞は一見にしかず、百見は一食にしかず」―訪ねてみる価値がある。皆生温泉も近い。
ヤオコー 川野清巳社長と川野澄人副社長が揃って会見
イオングループとソフトバンクグループ 公衆無線LANで協業
平和堂 平和堂が農業に参入 障害者15人を採用
サミット 加食部門の1位はCook Do香味ペースト
イオンモール 神戸ハーバーランド「umie」
お客様にとっての地域一番店に
東急ストア代表取締役社長兼営業統括本部長 須田 清 氏
簡単便利な少量パックを充実し、レシピを紹介しながらメニュー提案
ヨークベニマル牛久南店
新MDとクロスMDを多数導入し、料理テーマに合わせたコーナー展開
サミットストア横浜曙町店
大気汚染の改善策
「モノ・コト・ヒト・ココロ」の商品と売場提案を随所に展開
関心の高かったカテゴリー別展開の育成メーカーと国分留型・手印商品
「フロマージュとお茶の出会い」を開催
日本アクセス、業務用市場研の参加企業と海外開拓へ
日東ベスト、惣菜へ‘鉄板ソース焼そば’販促
首都圏の若者・高校生に人の情けと恕の心を見た
東日本大震災発生の二年後、2013年3月11日の情景
「障害者雇用」の新たな視点
Copyright (C) Store Japan co. All Rights Reserved.