≫ウィンドウを閉じる


No.741-2013/05/20

午後3時に完売の農産物直売所。
全国最大規模で奈良県橿原市にオープン

No.741号

  万葉の昔から歌に詠まれ、歴史を刻んできた香久山、畝傍山、耳成山の大和三山。優美なその姿が臨める奈良県橿原市常磐町に4月14日、JAならけんが運営するファーマーズマーケット「まほろばキッチン」がオープンした。廃校になった県立の耳成高校のグラウンド部分18,000㎡を借り受け、全国最大規模1,236㎡の農産物直売所と、産直バイキングレストランなどを併設した施設で、新鮮な農産物を買い求め、伝統的な大和の食を楽しみたいという人たちで、連日にぎわっている=写真。素晴らしい場所、住みやすい場所を意味する「まほろば」。売場の熱気を取材した。


「新鮮・安価・安心・安全」


  「まほろばキッチン」は奈良県中部を横断する中和幹線沿いにあり、平面の駐車スペースは300台を超える。藤原京の地にふさわしい宮殿建築を模した黒い屋根、白壁に朱色の柱のコントラストが美しい。太陽光発電システムを設置した屋根は大和三山をモチーフにしており、「食・農・観」の3施設が並んだ構造になっている。施設全体で年間100万人の来客数を見込み、年商目標は15億3,000万円。


  体育館を思わせるような天井構造の農産物直売所では、現在340軒の兼業農家、小規模農家の人たち(登録されている出荷者は1,200人)が毎朝、採れたての農産物を届ける。農薬の使用が適切かどうかのトレサビリティチェックに合格した商品だけが売場に並べられる。連日の盛況ぶりに「経験のない大きさなので、これがすごい状態なのか、見当もつきません」(北吉温能所長)とうれしい悲鳴だ。


  入口正面には「奈良いちご」の大きなノボリ。「買(こ)うてーな、買うてーな、五條の杉崎さんの紅ほっぺ、食べておいしいと思う人は買うてーや」――赤い帽子をかぶった手伝いのJA職員が試食販売もする。プロだけに、マネキンさんより商品の勧め方に説得性がある。


  「ああ、もう売り切れたの?」人気の青果物は午後3時ごろには完売する。集中レジは10台常設。米は玄米から精米してくれるサービスもある。「新鮮・安価・安心・安全」が買い物の楽しさを倍加しているようだ。併設のバイキングレストランも行列を覚悟しないといけない。


  西側200mには地元のスーパーおくやま橿原店が営業している。さぞかし、影響を受けていると思ってのぞいてみたが、ここも大にぎわいだった。まほろばキッチンは青果物が中心で生花や精肉もあるが、鮮魚は皆無。グロサリーなどもスーパーの方が圧倒的な品揃えなので、目下のところ、補完し合って集客している様子だ。


今週の目次




今週の業界トピックス

ヤオコー 商品開発やFSPで客を刺激できる売場へ
いなげや 惣菜を柱にした改装を今期は60店で実施
サミット 今期からの3年間で50店の大改装を計画
ミスターマックス 7月開店予定の小倉北店もスーパーセンター業態
乳業メーカー25年3月期決算 大手乳業3社の業績
森永乳業 ビフィズス菌BB536の効力を啓蒙


今週の開店情報


ハマさんのコーヒーブレーク・103 コラムニスト 浜本經道

消費税還元セール禁止


SJ新店・改装店レポート

「“モノ”から“コト”へ」をキーワードにした次世代型ショッピングモール
 イオンモールつくば
即食性を強化した新MD導入し、時代に合わせた売場へと変更
 サミットストア砧店


陳列業からさようなら!楽しい食生活提案業よこんにちは!

セブン&アイの〈セブンゴールド〉好調に推移


<朝アイス>の提案 森永乳業が効果発表会

アイスクリーム摂取で脳や心に好影響


食品マーケティング

食品界に広がるグループ企業の統廃業
 *大手・専業卸~メーカーHD(ホールディングス)へ
三菱食品、丸紅(ナックスナカムラ)、マルハニチロHD


非縁社会のぬくもり・42 小澤信夫

昔、なつかし市民権を得た小売・百貨店に
近未来の小売業の姿が二重写しに


今週の大店立地法公示速報


交差点

天変地異を越えられるか?



≫ウィンドウを閉じる