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No.744-2013/06/10

駅前SMとしてデリカ強化型の売場に
(クイーンズ伊勢丹武蔵境店の惣菜オープンキッチン)

No.744号

  5月29日(水)にJR中央線・武蔵境駅南口改札前にオープンした「クイーンズ伊勢丹武蔵境店」。JR中央ラインモールが開業した高架下の商業施設「nonowa武蔵境」内で営業開始した。高架下のSMのため売場は細長く、250坪の規模。10時~22時まで年中無休で営業する。武蔵境駅南のnonowa口改札側に惣菜売場とベーカリーカフェ「神戸屋キッチン」を配置。惣菜売場の中央部に三越伊勢丹フードサービス初の試みとしてオープンキッチンを設けてライブ感溢れる手鍋パフォーマンスを実施する。


都内の高架下SM


  三越伊勢丹の100%子会社である三越伊勢丹フードサービスは首都圏でSMを展開しているが、5月29日に20店目となる「クイーンズ伊勢丹武蔵境店」をオープンした。同店周辺の武蔵野エリアには三越伊勢丹グループの顧客が多いため出店する意志を固め、コンペでは4社と競合したが、勝ち残った。


  「クイーンズ伊勢丹武蔵境店」は店舗面積300坪、売場面積250坪。高架下にあるため細長い売場となっている。もっとも力を注いだのが惣菜売場。中央部に同社初の試みであるオープンキッチンで「Deli Kitchen」を配置し、自社工場で製造した和牛ハンバーグやお好み焼き、カツ丼などを揃え、ライブ感溢れる手鍋パフォーマンスで顧客をひきつける。サイドには「QUEEN’S DELICA」と名付けて和洋中のおかずを9種類ほど大皿に盛り、量り売りも行う。オープンキッチンの周りにはベーカリーカフェ「神戸屋キッチン」がテナントで営業する他、直営ジューススタンドで生フルーツジュースも提供。イートインコーナーを店内に2ヵ所、店外のウッドデッキに1ヵ所設けて、デパ地下的な要素を取り入れている。


  惣菜売場の裏側には関連して飲料や酒、デザートを配置する。店の反対側には生鮮3品を揃え、売場の中央部にグロサリーと日配品、レジ5台、サービスカウンターを置いている。取扱品目数は6,000SKU。NB商品のアイテムは少なくし、こだわり品やオリジナル商品「GreenQ」(約500SKU)を集めた。


  高架下の店舗としては本八幡店(年商18億円)に次いで2店目となり、同社では今後も「都心部/城西/城南」を中心に積極的に出店し、駅近で250~300坪の店の開発も進める方針だ。来年秋には目白店(売場面積200坪)の出店も計画している。


今週の目次




流通羅針盤

難しい課題に挑戦、顧客開拓を進める大手コンビニが勢い増す


今週の業界トピックス

イオン イオン葛西店、4階を丸ごと55歳以上のシニア売場に
協同組合セルコチェーン 全国トップ会に500名が参集
スリーエフ PBを「F STYLE」(エフスタイル)に統一
東急ストア 代表取締役会長に小川信行副社長が昇格


今週の開店情報


SJ新店・改装店レポート

夕方以降に「ぐーんと伸びる」こだわりスーパー、駅間近に開店
 近商ストア ハーベス五位堂店
「食の情報発信」早くもファンがついた「クッキング・コミュニティ」
 デイリーカナートイズミヤ池田旭丘店
簡便・即食をテーマにした新MDを加え、買い回りしやすい売場へ
 サミットストア川口エルザタワー店


SJ決算レポート(SM篇)2013年9月期中間決算

ダイイチ、マミーマート、マルキョウ、PLANT


ハマさんのコーヒーブレーク・104 コラムニスト 浜本經道

管理職の5割を女性に


企業動向

15年度に売上高2兆円台乗せ、経常270億円の達成狙う(上)
田中日本アクセス社長、新中期経営計画で具体施策を発表


ブランド力再強化へ 大塚食品の2013水・飲料戦略

「クリスタルガイザーは軟水」安全・安心の訴求徹底へ
 販路拡大と販促・PRを徹底し「〈水〉リベンジ1000」へ再挑戦進む

食品マーケティング

大手SMのデリカ・惣菜の変化と拡充
 *中規模店舗での大容量弁当(西友)、CVSの店内加工おにぎり
 *変わる新型店舗『つるかめ・テスコ』からアコレ等へ


今週の大店立地法公示速報


交差点

災害時の「駆け込みスーパー」



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