「新たな舞台への挑戦」としてヤオコーは6月26日、東京都東大和市に「ヤオコー東大和店」をオープンした。昨年3月に出店した川越的場店をさらに進化させ、惣菜とインストアベーカリーを売場の中心に据え、その周りに青果、鮮魚、精肉を配置して市場の活気を出した新型モデル店。生鮮4品と一般食品・日配食品とは売場を明確に分け、境目に天井まで達する壁で区切っている。惣菜売場ではおかずバイキングコーナーを常設し、味噌汁やスープ、カレーも販売。オープンキッチンの揚物・サイドディッシュ売場も島の形で展開している。
1980年代のピークに年商100億円あった「ダイエー東大和店」の目の前に「イトーヨーカドー東大和店」が出店したのは2003年11月13日。当時はダイエー創業者の中内氏に代わって高木邦夫社長がこれまでの路線から脱却しようとしている最中だった。ダイエーの2倍の店舗面積で出店してきた競合店に対抗するため、ヨーカドーの出店前に店主導で食品売場を改良した。元々は「忠実屋東大和店」。忠実屋がダイエーに吸収合併されると屋号をダイエーに変更しながら1975年7月15日から営業を続けてきた店であり、建物の老朽化に伴って2012年5月6日に閉鎖している。
その1年後、「ダイエー東大和店」の跡地に6月26日、「ヤオコー東大和店」が出店した。ヤオコーは土地も購入して総投資額は57億円かけた。もちろん道路を挟んだ向かい側にはヨーカドーが営業しており、意識しない訳がない。ヤオコーでは今回の店で様々なチャレンジを行い、昨年3月にオープンした川越的場店の反省に基づいた売場構成と商品力の強化に積極的に取り組んだ。
ヤオコーは1998年10月の狭山店の全面改装で、生鮮・デリカを充実したエブリディ・ライフスタイルアソートメント型SMづくりをスタートさせ、狭山店改装以後もモデル店づくりを進め、2000年4月に川越山田店、2003年3月に川越南古谷店、2004年6月にワカバウォーク店をオープン。小商圏高頻度来店の店づくりとチェーンとしての個店経営を推進してきた。
東大和店は、デリカを中心として、生鮮4品全体でさらなる売場の専門店化に取り組んだ。ヤオコーの他の店に水平展開していくには現状では手間のかかる店内製造商品も東大和店では販売している。ベーカリー部門が製造したタルト生地に、青果部門のフルーツを乗せたフルーツタルトなどが一例といえる。(6~10頁に関連記事)
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