名古屋市中心部の南東約10㎞の緑区篠の風に8月7日、平和堂が「グリーンプラザ店」をオープンした。元々、地元の安井家具が今年3月末まで営業していた1階部分を居抜き出店した。家具から食品にチェンジしたので、水回りなどは一から設置する必要があり、トータルの投資額は8億円かかった。半面、直営のSMゾーンの売場面積は2,194㎡とたっぷり。デリカなどは最新の取り組みを実現、10店あまりのテナントも導入できた。2階にはHCのエンチョーが入っている。食品・非食品が揃い、来店客には大変便利な商業施設になったのは間違いない。名古屋を訪れる機会があれば、ぜひ見学コースに入れたい店舗だ。
平和堂のSMは通常フレンドマートの名を付けているが「東海地区では認知度が低いので、平和堂の名を売り込むのが先決と考え、平和堂グリーンプラザ店とした」という。オープンから3日間は価格の入っていないチラシをまき、ごく近隣の住民だけに告知した。
精肉、鮮魚、寿司などの食品専門店をプロパー売場の横に取り込む形を取っており、和・洋菓子、ベーカリー、100円均一や書店、美容室、クリーニング店など、生活に密着した専門店を周りに配するレイアウトだ。食品の中では、デリカの売場が充実している。
ストアコンセプトは「従業員が誇りを持って働ける、鮮度・品揃え・サービスが地域一番の店」だ。個食や簡便性を高めた店内では「出来立て商品」や地域名産商品が充実している。クッキングサポートコーナーも設置し、毎日の食のメニューを提案し、好評だ。
名古屋駅からの経路は市営地下鉄桜通線の利用が便利だ。終点の徳重駅の手前から2駅の相生山駅を下車するまでの所要時間は30分、17駅目となる。相生山駅からは南に約700m、螺貝(ほらがい)池を目標にすればすぐだ。
周辺は丘陵地帯を開発したところで、一戸建て住宅やマンションが集積する、市内でも有数の住宅地だ。道路状況はいいが、坂道が多く、車客がメインになる。
相生山駅前のダイエーは今年7月末で閉店したが、付近にはアオキスーパー、フィールなど有力な競合店がひしめいており、来春には近隣にマックスバリュの出店も計画されている。
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