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No.753-2013/08/26

家具店が平和堂に。デリカは最新の取り組み、テナントも多数

No.753号

  名古屋市中心部の南東約10㎞の緑区篠の風に8月7日、平和堂が「グリーンプラザ店」をオープンした。元々、地元の安井家具が今年3月末まで営業していた1階部分を居抜き出店した。家具から食品にチェンジしたので、水回りなどは一から設置する必要があり、トータルの投資額は8億円かかった。半面、直営のSMゾーンの売場面積は2,194㎡とたっぷり。デリカなどは最新の取り組みを実現、10店あまりのテナントも導入できた。2階にはHCのエンチョーが入っている。食品・非食品が揃い、来店客には大変便利な商業施設になったのは間違いない。名古屋を訪れる機会があれば、ぜひ見学コースに入れたい店舗だ。


競合激しいが、車客に期待


  平和堂のSMは通常フレンドマートの名を付けているが「東海地区では認知度が低いので、平和堂の名を売り込むのが先決と考え、平和堂グリーンプラザ店とした」という。オープンから3日間は価格の入っていないチラシをまき、ごく近隣の住民だけに告知した。


  精肉、鮮魚、寿司などの食品専門店をプロパー売場の横に取り込む形を取っており、和・洋菓子、ベーカリー、100円均一や書店、美容室、クリーニング店など、生活に密着した専門店を周りに配するレイアウトだ。食品の中では、デリカの売場が充実している。


  ストアコンセプトは「従業員が誇りを持って働ける、鮮度・品揃え・サービスが地域一番の店」だ。個食や簡便性を高めた店内では「出来立て商品」や地域名産商品が充実している。クッキングサポートコーナーも設置し、毎日の食のメニューを提案し、好評だ。


  名古屋駅からの経路は市営地下鉄桜通線の利用が便利だ。終点の徳重駅の手前から2駅の相生山駅を下車するまでの所要時間は30分、17駅目となる。相生山駅からは南に約700m、螺貝(ほらがい)池を目標にすればすぐだ。


  周辺は丘陵地帯を開発したところで、一戸建て住宅やマンションが集積する、市内でも有数の住宅地だ。道路状況はいいが、坂道が多く、車客がメインになる。


  相生山駅前のダイエーは今年7月末で閉店したが、付近にはアオキスーパー、フィールなど有力な競合店がひしめいており、来春には近隣にマックスバリュの出店も計画されている。


今週の目次




今週の業界トピックス

全日本食品 花正の全株をジャパンミートに譲渡
セブン-イレブン こだわりのサンドイッチ製造工程を公開
ドン・キホーテ 12月に純粋持株会社体制へ移行


本誌750号突破記念 秋の商品・営業戦略特集

食材提供業から食事提供業へ顧客志向と訴求強める
 サミット 代表取締役社長 田尻 一 氏
食の外部化に対応し、デリカシフト進める
 マルエツ 取締役執行役員 商品本部長 池野 賢司 氏
食品全体で鮮度改善に取り組む
 エコス 取締役生鮮部長 宮崎 和美 氏/グロサリー部長 齋藤 直之 氏


今週の開店情報


非縁社会のぬくもり・48 小澤信夫

台湾・中国文化大学との学術交流で楊商学博士から学んだこと


SJ決算レポート(生協篇3)

3生協統合のコープみらいが今期売上トップに立つ
 2012年度は増収4生協、増益3生協


SJ新店レポート

レジの袋詰めサービスの徹底で、日本一の接客を目指す
 原信 上田緑が丘店


<飲><食>の競演 大塚食品2013秋の商品戦略

販促強化でクリスタルガイザー回復


「クリープ」を一新 森永乳業の商品戦略

pH調整剤不使用でナチュラルに


企業動向

日清フーズ、今年秋冬向け家庭用常温新商品11品発売


食品マーケティング

家庭用・冷食のカテゴリー売れ筋強化策
 マルハニチロ食品の惣菜~中華麺シリーズ
 「骨まで食べられる魚のおかず」など提案


今週の大店立地法公示速報


交差点

注目の食材「サバ缶」2題



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