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No.762-2013/10/28

国内1万店を突破したファミリーマート。セブン-イレブンとローソンを猛追する

No.762号

  10月15日(火)に4店を同時オープンして国内1万店を突破したファミリーマート。コンビニ業界ではセブン‐イレブンが国内で1万5,000店を越えてトップに立ち、続いてローソンが国内のグループ計で1万1,000店超。ファミリーマートは業界3位に位置しているが、4位のサークルKサンクスは6,000店超と大きく引き離している。今年度、ファミリーマートはセブン‐イレブンと同じく大量1,500店を出店する計画がある。1万店を転換点として捉え、倍の2万店を目指しながら、将来は業界トップに立つ夢を持つ。


大量出店続ける大手CVS


  ファミリーマートは1973年9月に埼玉県狭山市に1号店を開店し、2006年には47都道府県への出店を果たす。1号店から40年後の10月15日、国内1万店に達した。現在、同社は1万店達成記念として計150種類の商品を割引く「ご愛顧感謝セール」やマグカッププレゼントキャンペーン、Tポイントの全額ポイントバックを抽選で10万人に実施する企画を実施している。


  10月15日に1万店目としてオープンした中野中央五丁目店では駐車場で記念セレモニーを実施。挨拶に立った中山勇社長は「スーパーに負けない品揃えをするため商品開発に力を入れている。店のクオリティを高め、質の高い商品、専門店に負けない商品を揃えてきている」と発言。今後は「今までの常識に囚われない商品開発を、スピード感を重視して積極的に進める」と語る。記念セレモニーには新テレビCMに10月22日から登場している女優の萬田久子さんやサッカー女子日本代表監督の佐々木則夫氏がゲストで参加した。


  中野中央五丁目店は日本通運の事業所跡地を開発。近隣でファミリーマートを18店経営している水野屋商店の今宮達三社長がオーナー。敷地面積267坪、売場面積45.7坪、駐車台数11台。店内にカウンター8席を持ったイートインコーナーを配置し、レジ近くにコーヒーカウンターも設置。


  コンビニ業界はセブン-イレブン、ローソンが先行し、「残念ながら、まだ私たちは業界№1ではない」と中山社長。働く主婦やシニアを取り込む戦略を続けるコンビニ。スーパーマーケットやスイーツ・コーヒー・ハンバーガーなどの専門店から顧客を引っ張ってくる政策を推進する。


今週の目次




流通羅針盤

あえてハードルの高い新事業戦略を打ち出すローソン


今週の業界トピックス

全日本食品 平野新社長、情報化を駆使した販売手法の徹底を明言
マルヤ 足利市の山口本店の事業を譲受
スリーエフ 消費増税は併記で表示し、レジは内税方式に
ローソン 店内調理を来年度、5,000店目指す
サンヨー食品 拡大する生麺市場に大型新商品を発売


今週の開店情報


SJ中間決算レポート(CVS篇)

大量出店中のセブンとFマートの全店売上7%増
 セブンはローソンとFマートの2倍の規模に


SJ新店レポート

「惣菜を柱とした店作り」の最新モデル店、レディツー食品を大々的に集合展開
 いなげや下石神井店
S&Bで旧店の1.5倍の売場に、生鮮と鮮魚を強化して個食対応を充実
 ウオロク要町店


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

来年4月の消費増税を乗り越えるには生鮮・惣菜が最も重要だ


中国茶「茶語」の魅力 日本緑茶センター もう一つの世界

「新宿髙島屋店〈茶語〉」人気の秘密
飲んで食べて語る東洋と西洋の融合


純国産ワインの展開へ 国分「JWINE」を発売

付加価値の高い純国産にこだわって、全国13ワイナリーと連携して推進へ


SJ食品衛生・最新リポート⑤

ノロウイルス対策の「最新情報」
 去年のような大流行はない?電解水は機能を理解して使う


企業動向

伊藤園、第一四半期業績は猛暑下増収増益基調と絶好調


食品マーケティング

マルハニチロ食品が11月、新ブランド食品発売
10月29日にLa Cantineの販促発表
 *アクリフーズ群馬工場がISO14001認証取得
 *カゴメとマルトモが業務提携


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

アトリエ・プレジール「生姜とシナモン風味豊かな贅沢ジンジャーエールシロップ」
フードジャーナリスト 旭 利彦


今週の大店立地法公示速報


交差点

ストレートに聞くことでムダは省ける



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