No.763－2013/11/04
五感に訴える体験型ワインショップをイオンリカーが都内・自由が丘に出店
イオンは10月16日（水）、ワインの魅力を客に伝えるため、五感に訴えた新感覚体験型ワインショップとして「イオンリカー自由が丘店」を東京都目黒区にオープンした。イオンリカーの旗艦店と位置付け、地上1階と地下1階の2フロアの売場に約1,100品目のワインと最新デジタル機器を設置。ワイン通から初心者まで幅広い客層にワインの魅力をわかりやすく伝え、ワインに親しんでもらう様々なワインプレゼンテーションを展開する。販売しているワインボトルを美しく陳列した空間で、ワインを試飲しながら、全く新しいワインの世界観を提案する。
最新デジタル満載のワインショップ
日本のワインマーケットは未成熟と言われている。消費者は独力で好みに合ったワインを選ぶことが難しく、自分の嗜好を知った人のアドバイスが必要だが、レストランにはソムリエがいても、SMには専門アドバイザーがいないのが現状。しかし、アドバイザーがいる売場に転換すれば、ワインの売上は上昇する。
10月16日オープンの「イオンリカー自由が丘店」は、ワインを通して新たなライフスタイルを提案するイオンの旗艦店。イオンリカーとして初の2フロアで展開し、売場46坪の1階にはワインや輸入・国産ビールや輸入食品、コーヒー豆など、49坪の地下1階にもワインを中心に日本酒や焼酎、洋酒を揃えている。
以前はドーナッツプラントだった店の居抜き。1階にも地下1階にも1台ずつ巨大ワインサーバーを常設し、常時32種類の有料試飲サービスを実施。試飲ワインは隔週で入れ替わり、店内にはワインと相性の良いフードと一緒に飲食できるイートインスペースやテラス席を同社初導入している。この他に最新デジタル機器も初登場。地下1階に3台設置されたテーブルタブレットはタッチパネル式でワインボトルを置くと、瓶底に貼られたタグ情報に反応して、ワインの産地や味わい、相性の良い料理レシピが表示される。地下1階の売場入口付近には、ワインの味覚を5段階、香りを32種類で表現したホログラムが、15本のワインボトルの周りを漂う。プロジェクションマッピングを使った映像を地下1階に通じる階段の壁面に表示。売場にはワインの名前や産地、種類などからキーワード検索ができ、料理レシピから相性の良いワインを探せるタブレット端末を7台常設している。2人の正社員を含め18人の従業員の半分はワインに関する資格を持つ。
イオンリカーとしては108店目。GMSやSC内で84店、路面店は24店を展開している。路面店では自由が丘店のように100坪規模は大泉学園店、千歳船橋店、高円寺店に続いて4店目だが、今後は100坪の店（現在40坪が中心）を増やしていく計画。大型化したワインショップで、1998年の赤ワインブーム以降伸び悩んでいるワインの消費拡大を図る。
今週の目次
今週の業界トピックス
ライフコーポレーション
今中間期 生魚の売り込み強化して水産の荒利改善
ファミリーマート 働く女性応援メニューを女性チームで開発へ今週の開店情報
ＳＪ中間決算レポート（SM篇・上）
コスト増と荒利率低下でマイナス9％台の減益
売上は店舗増によって4.8％増の2.2兆円に
激動の流通革命変遷史・2 小澤信夫11
スーパーマーケット第一号店誕生 ― キング・カレン店ＳＪ新店レポート
生活用品、衣料品とのコンボで足元商圏の深耕を狙う900坪店
ライフ上鶴間店
新MD導入し、酒と惣菜売場を一体化。ソーシャルシフトを具現化した店作り
フードスクエアカスミ千城台店チェーンストア・コンビニの9月度販売概況
台風などの影響で客数が伸び悩み
食料品は相場高などで全体的に好調に推移冬に向けての〈鍋調味料〉 モランボンが積極展開
シーズンに先駆け「鍋キャンペーン」
企業動向
雪印メグ、「恵脂肪0」絶好調、No.1戦略で秋の販促に動く
今週の大店立地法公示速報
交差点
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