カスミは12月6日開店したフードスクエアカスミ川口前川店(埼玉県川口市)を皮切りにアヒージョの提案を全店の青果売場と鮮魚売場で開始した。アヒージョはオリーブオイルとにんにくでキノコ、魚介など煮込むスペイン料理。日本でも最近、バルと呼ばれるスペイン料理店が流行しており、そのメニューがSMにも浸透し始めている。
カスミが全店で提案を始めた「アヒージョ」。最近、スーパーマーケットでよく見かけるようになった。
WEBのウィキペディアによれば、アヒージョとはスペイン語で「にんにく風味」を表す言葉で、オリーブオイルとにんにくで煮込むスペインの小皿料理(タパス)の一種。居酒屋のバルでカスエラ(耐熱の陶器)で熱したオリーブオイルごと供されるとある。
日本でもバルが流行っていて、そのメニューの一つからスーパーマーケット商材になったようだ。業界関係者の話ではこの夏ごろから新しいメニューとして取組み始める店が現れ始めたという。
素材に海老、マッシュルーム、チキン、きのこ、牡蠣、砂肝、イワシ、タラなど幅広い生鮮商材を使いSMと相性が良いこと、さらに、煮込むだけと調理もし易いことなどから、「家庭で味わってもらい易い」と導入に踏み切る企業が増えている。
カスミでも今回、全店での提案に踏み切った理由として「最近、ブームになっていることと、鮮魚と青果の買上点数のアップが期待されるから」と話している。
たいらやでは10月に開店したプライムマートテクノ店(宇都宮市)の鮮魚売場で魚介を使ったピザなどと共に、アヒージョのレンジアップ商品を開発、店内製造して提供し始めている。
同店でも「作り易いメニューとして取り入れた」と言い、チーズフォンデュなどと共にバルメニューとして訴求している。商圏に若い世代が多いせいか、土日は人気でレンジアップ品で1日30~40個、ピザで50個近く売れている。川田店(同)でも展開していて、こちらはそれより動きが良いそうだ。
同社では、クリスマスにかけて売り込みをかけ、冬メニューとして定番化を図る考え。
居酒屋発のSMメニューとして定着するか注目される。
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