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No.770-2013/12/23

冬を迎えた飛騨白川郷、合掌造りの家々に明かりが灯る

No.770号

目に見えないところでの競争も


  アベノミクス効果か、生活必需品を多く扱うGMS、SMにもその波が漸く近づいたのか、秋口から売上が上向いてきているようだ。日本チェーンストア協会の既存店売上が8月から10月まで3か月連続でプラスだった。17年ぶりというから、デフレ期間と機を一にしており、デフレ脱却もいよいよ本物か。


  この好調ぶりは農産物の相場高を中心にした食品に負う面が強くチェーン協の統計で食品は5か月連続で既存店プラスを続けている。ただ、衣料品は11月も厳しかったと見られ、衣食住全体が良いというわけではない。


  震災復興や製造業での景気の持ち直しで、人手不足が言われ始め、パートの時給が木更津で1,400円になったとか、店舗の建築が遅れるとか、トラックの運転手がいなくて年末の物流が心配されているほど。


  いつになく、今年の年末は活気づきそうだが、問題は来年4月から始まる消費増税。アベノミクス効果と言っても恩恵は製造輸出業が中心で、円安による原材料費の高騰、電気料金の大幅アップなどで小売業の経営は厳しさを増している。特にSMの経営内容は2011年の東日本大震災後一時的に収益性が高まったが、その後は低下傾向で、今中間期では経常利益率が1%前後の企業が続出した。


  さらに、SM同士の出店競争も激化している。他社が近くに出るのを防ぐ防衛的出店をしても、パイは拡大してないから、企業として売上は増えても、全体の利益は下がる、それでも出店しないと既存店の落ち込みをカバーできない、という、熾烈な生き残り合戦が始まっている。


  消費増税時に一気に価格競争を仕掛けようという戦略を練っている企業もあり、来年4月以降は、SM業界での淘汰・再編の動きがさらに激しくなるだろう。


  さらに、アマゾンなどのネット通販、SNSなどネットを通じた買物行動もスピードを上げて変化するものと見られ、リアルだけではなく、目に見えないところでの競争も一層激しくなる。


今週の目次




流通羅針盤

異業種が続々と参入する、淹れたてコーヒー商戦過熱


新 激戦地 ストアシーイングMAP 2

石神井公園地区 東京都|練馬区


今週の業界トピックス

イオンモール 「イオンモール幕張新都心」12/20グランドオープン
アルビス 荒利改善とコスト削減で2ケタ台の増益
ポプラ 消費税増税後も「総額表示のみ」に、併記の混乱を回避


2013年チェーンストア10大ニュース


今週の開店情報


SJ新店レポート

新MD店の集大成。1号店を移転増床「おためし下さい」を1階集中レジ脇に配置
 サミットストア野沢龍雲寺店
駅前・高架下にある200坪で、惣菜売場を出口前レジ近くに配置
 高津東急ストア


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

新卒のマンネリしているところに、針を刺すように中途者を入れることに価値


流通経済研究所 定例フォーラム「流通大会2014」の開催概要が確定

「消費財流通の成長戦略―捉えるべき変化と実需拡大の方向性」がテーマ
イトーヨーカ堂、コープネット事業連合、ネスレ日本、ヤフー、LINEなどが講演


継続と新分野への挑戦 大塚製薬のニュートラシューティカルズ

ポカリにイオンウォーターが相乗効果
大豆製品堅調、大麦の新分野開発へ


発売40周年を迎えた「明治ブルガリアヨーグルト」

4PソフトにLB81の乳酸菌初使用


三井食品 上期決算概況

過去最高の売上高を記録


企業動向

アサヒビール、プレミアムビール市場に本格的に参入


食品マーケティング

食品界、革新続く惣菜・最前線
メーカーは効率性追求で商品開発、グループ企業再編成
小麦粉値上げ、大手各社が来年1月6日以降


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

田中農場「ネギネージュ」 鳥取産「白ねぎ」特有の甘みが光るドレッシング
フードジャーナリスト 旭 利彦


今週の大店立地法公示速報


交差点

好調ドラッグ、再編進む



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