ローソンは2月20日(木)、新業態となるコンビニ型スーパーとして「ローソンマート」1号店を横浜市内にオープンした。新店の売場面積は80坪だが、標準タイプは60坪前後とし、基本的に24時間営業・年中無休で、半径500m以内の小商圏で徒歩及び自転車による来店を見込む。惣菜を中心に青果や精肉、塩干といった生鮮も充実し、今夏には刺身の販売も予定。平均日販予定は70万円とし、客単価は700円、客数は1,000人を想定する。ローソンが2005年から展開している生鮮コンビニ「ローソンストア100」の1,210店のうち規模の大きな3~4割の店を転換させる。2014年度は100店の展開を目指し、3年以内に東名阪の住宅立地に500店を出店する計画。
ローソンは従来のコンビニのイメージを払拭した新業態の開発に積極的に取り組んでいる。今回、進化型コンビニとして「ローソンマート」を開発。同社が2005年から展開している100円ショップ形式の生鮮コンビニ「ローソンストア100」の中から売場60~70坪の店を「ローソンマート」へと転換。現在1,210店展開している「ローソンストア100」のうち3~4割を看板代えする。105円均一で、適量小分け商品を揃えてきた「ローソンストア100」では限界があるため、幅広い価格設定の商品を拡充して品揃えを広げる。コンビニが持っているATM(3月から導入)や公共料金の支払い(今下期以降)、電子マネー(6月~)などのサービス機能も加えることで利便性を追及する。
「ローソンマート」は鮮度のある生鮮品や店内調理の出来たて惣菜など幅広い品揃えが特徴。取扱アイテム数は5,000~6,000。ローソンファームで栽培した青果、中嶋農法で栽培した野菜など高付加価値品や旬の果物、精肉や加工肉、塩干などを品揃え。売場面積は「ローソンストア100」の標準の1.5~2倍に拡大し、二極化している客のニーズに対応する。売場内の通路幅を広くし、店内製造のおかずを強化し、持ち帰りに便利なパック販売も実施する。今後は手作りおにぎりやサンドイッチ、店内淹れたてコーヒーも導入し、今夏には刺身の販売も予定する。
「ローソンマート」の客ターゲットはシニア、働く子育てママ、単身世帯とし、節約志向と「ちょっと贅沢」の二極化ニーズに対応。冷凍魚介類や冷凍食品も使い切りサイズからファミリーサイズまで幅広く揃え、NBとPB「バリューライン」を販売する。客単価は700円、客数は1,000人と平均日販70万円を見込んでいる。生鮮3品の売上構成比は「ローソンストア100」で7%だが、「ローソンマート」では10~12%を予定。荒利率はレギュラー「ローソン」と「ローソンストア100」の中間を設定する。
2014年度で「ローソンマート」を100店体制とし、3年以内には東名阪の住宅地で500店の展開を計画。ローソンでは今後、レギュラー「ローソン」「ローソンマート」「ローソンストア100」「ナチュラルローソン」を組み合わせた出店戦略を進め、エリア内の最大化を狙う。地方には閉店した書店やゲームセンターなど建物が残されたままになっており、60~70坪の売場の出店余地はかなりあり、FC化して軌道に乗る可能性も高い。「近隣のスーパーとも十分に戦っていける」(ローソン玉塚元一取締役代表執行役員COO)という。
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