4月1日からの消費増税を目前にして、現在まとめ買いセールが各店で繰り広げられている。消費期限が長くて買い溜めしやすく、日常生活にとって必要不可欠の、比較的単価の高い商品を中心に売場の催事コーナーで、まとめ買いのニーズを喚起。増税直前の3月31日までの駆け込み需要を見込む。スーパーマーケットでは冷凍食品よりどり4点購入で500円の売価にしたりと、様々な「よりどりセール」が繰り広げられているが、中には○○円以上対象商品を購入するとポイント還元などのキャッシュバックを実施したり、同一メーカーあるいは同じカテゴリーの商品の「まとめ売り」も行われている。消費者心理として買い溜めしようという防衛本能が働くのは自然な行為であり、活用しない手はない。
増税前の「まとめ売り」は前回の消費増税以来、実に17年振りとなるビッグイベントとなる。増税前にいかに多くの商品を買ってもらうか、企業にとっての最優先課題と言える。この他に増税前後の値札変更の問題もある。多くの小売企業は本体価格中心としているが、参考価格として総額表示を併記している所も多い。消費増税後の4月以降に消費者に価格面での混乱を避ける取り組みも進めなくてはならず、各店で値札変更のミスがないよう細心の注意を図らなくてはいけない。ただ、どんなに用意周到にしても人がすることであり、間違いは起きる。問題が起きた時の対処の仕方も重要だろう。
SMの中では西友がいち早く消費増税前のまとめ買いセールに積極的に取り組んでいる。今年1月5日~2月18日まで第一弾として「増税前にストック買い(まとめ買い)!キャンペーン」、第2弾として2月20日~3月5日まで「81円(税抜)キャンペーン」(KY85円(税込)キャンペーンのリニューアル)を展開して、安さを前面に打ち出す西友が価格表記を「税込」から「税抜」に変更したことを客に告知した。現在は第3弾として3月1日~31日まで「増税直前まとめ買いキャンペーン」を実施中で、よりどり2点、よりどり3点のまとめ買いで、税抜き合計金額が最大16%割引となるセールも行っている。
西友は3月8日(土)~3月25日(火)まで、飲料や缶ビール、カップ麺、レトルト米飯などのケース売り、10㎏米など66品目の対象商品のみの税抜購入金額が3,000円以上で無料配送とする「重いケースもまとめてラクラク」サービスを首都圏で実施している。まとめ買いニーズに合わせた興味深い取り組みと言えるが、消費増税直前の1週間前に終了してしまうのは残念。同社のネットスーパーでは今年から5,000円以上購入から送料無料を1,980円以上に引き下げたことで受注件数が倍増したというが、今回はどうなるか。
消費増税後の4月は一時的に消費が落ち込むと予想されるが、日持ちしない商品の取り扱いが多いSMは徐々に回復していくという見方をする経営者も多い。むしろ4月以降の販促の仕方で各企業の優劣が決まっていくといっても過言ではない。どのような企画を打ち出し、消費を喚起していくのか、期待したい。
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