首都圏中心に昨年末~今春にかけて、30年以上営業してきた年数の古い店が数多く閉鎖している。全国的に見ても昨年12月末~今年3月までに120店以上は少なくとも閉店している。うち30店以上はイオンがテスコジャパンから譲り受けた食品DSつるかめ系であり、その幾つかはマックスバリュ関東やマックスバリュ東海へと引き継がれてマックスバリュエクスプレスなどの看板に切り替わっている。ダイエーが展開するグルメシティも6店ほど閉鎖し、昨春統合したコープみらいも2月28日に小型店のミニコープを7店閉鎖し、大型のコープ吹上店も3月上旬に閉鎖。多くの閉鎖店には別のSMやDS、ドラッグストアが出店してくるため、今後は居抜き出店が増えそうだ。
3月12日にいなげやが都内港区に初出店した白金台店は、昨年8月まで30年以上に亘って「ザ・ガーデン自由が丘白金台店」が営業してきた場所への居抜き出店となる。通常のいなげやでは取り扱わないような、上質品から日常普段のコモディティ商品まで幅広く取り扱う。場所柄に合わせてワインを中心に、ワインのおつまみになるような洋風食材やデリカを数多く揃える(今号の8~11頁に新店レポートとして掲載)。
昨年~今年春にかけて閉鎖店が例年より急増している。そのほとんどは30年以上営業してきた営業年数の古い店だ。3月19日に都内品川区にオープンした「スーパーバリュー品川八潮店」も今年1月末まで「グルメシティ品川八潮店」として30年間営業してきた閉鎖店への居抜き出店。運河沿いの東京湾に挟まれた孤島のような場所にあり、近くにはコンビニしかなく、古くから団地内に住んでいる高齢者にとってスーパーは必要不可欠な存在であり、スーパーバリューが出店するまでの2月は移動店舗がスーパーの代わりを果たしたという。
東京都墨田区のJR錦糸町駅の近くには1月10日に錦糸町東急ストアが閉鎖したが、4月1日にカスミが都内初出店の新店を居抜き出店する。また、2月16日にはクイーンズ伊勢丹錦糸町店も閉鎖したが、7月9日にはライフコーポレーションが出店する予定だ。両店とも商業ビルの地下1階で営業する。
目立つのは、コープみらいのミニコープやビッグ・エー、つるかめといった首都圏で展開している小型店の閉鎖であり、これらの跡地にはマルエツプチ、まいばすけっと、マックスバリュエクスプレス、エスビィなどといった小型SMやドラッグストアが出店してくる可能性が高い。以前からヤドカリのように店を運営する経営母体が代わって看板と売場の内装が変わるケースはあったが、今年はさらに居抜き出店に拍車がかかってきそうだ。
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