地域密着型SMの新店に最近、店内で購入した商品が飲食できるイートインコーナーが増えている。イートインとは食物販と客席の部分を併用する営業スタイル。そもそもはテイクアウト(持ち帰り)とイートイン(店内飲食)の両方の客を対象とするファーストフード店が実施してきた手法。SMでは高齢者が買物の途中で一休みするために利用したり、平日午後に幼児連れの若い主婦同士が談笑したり、女子学生グループがファーストフード店と同じ感覚で会話を楽しむ。あるいは学習塾に行く前の受験生が1人で飲食しながら勉強、と利用形態は様々。もっとイートインスペースをSMが活用できれば、情報発信拠点として来店動機の大きなポイントになるはずだ。
ニューヨークやシカゴで人気のあるSMに共通しているのはイートインコーナーがある点。フェアウェイやウェグマンにあり、ホールフーズマーケットではバイキング形式のデリカコーナーの他にサンドイッチを目の前で作るコーナーも併設する。
日本のSMでも最近、イートインコーナー近くにセルフコーヒーマシンを置き、コーヒーと一緒に店内商品を飲食してもらう動きがあり、セブン‐イレブンを中心としたコンビニのセルフコーヒーの大ヒットに伴い今後も増えそうだ。また、コーヒーと相性の良いドーナツやサンドイッチ、ピザを店内製造するインストアベーカリーを隣接する店も増加。インストアベーカリーとデリカ売場を一体化し、店内でゆっくりと飲食してもらう店も出て来た。
コンビニではセルフコーヒーマシンを導入することで関連商品の併売を誘うが、SMも同様だ。SMやコンビニに共通しているのは、ファーストフード店のミスタードーナツやサブウェイ、ピザーラ、スターバックス、タリーズといった専門店からの顧客奪取。内食・中食ニーズだけでなく、外食の顧客も取り込むことで成長を図る。郊外の住宅地の店以外にも、駅前やオフィス街の小型SMにもイートインコーナーを設置する店が登場している。
セルフコーヒーマシンの新設、インストアベーカリーとの融合など、今後はイートインコーナーを中心としてSMは進化していく可能性も秘めている。セルフコーヒーマシンは、夏場はアイスコーヒーの需要を見込み、氷入りのカップを冷凍庫に陳列しているところもあり、フラッペ(かき氷)も販売可能だ。イートインコーナーは、育成会や子供のスポーツチームなど地域住民のパーティスペースとして活用できないだろうか。一方、イートインコーナーで休憩している客に対して、新商品の試飲試食を実施して反応を見る機会もあってもよさそうだ。単なる休憩所というだけではない、様々な可能性をSMのイートインコーナーが持っており、イベントとの連動を図れば、売上増も期待できそうだ。今号と5月19日号ではイートインコーナーの現状と可能性を考えてみたい。
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AEI INTER WORLD「北海道産山わさび」
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