スーパーマーケット業界も新たなステージに突入した。SM業界で大手ベストテンに入るマルエツとカスミがイオングループの中とは言え、より結合度を深め再編の主導権を握ろうとしている。大きなSM再編の呼び水になりそうだ。
今回のマルエツとカスミ、マックスバリュの共同持株会社創設の発表はSM業界に大きな衝撃を与えている。特に、衝撃的なのは「イオンは本気だ」ということだ。イオンは都道府県別に敵対するSMを決めていると言われている。例えば、沖縄ではサンエー、和歌山ではオークワ、埼玉ではヤオコー。いずれも地域一番店だ。今回の共同持株会社化はこれまでの持分法適用会社から連結子会社化したところに踏み込んだところに意味がある。緩やかな統合から今やそれを許さない環境にあることを示した。少子高齢社会が目の前に迫るなか、待ったなしで経営の合理化、企業価値の向上を図らなけばならない。
今回の連合を埼玉を例のとれば、現在1位がヤオコーで1,200億円、2位がマルエツ+カスミ+マックスバリュ関東で1,000億円、3位がベルクで900億円。同じイオングループのベルクを足すと1,900億円になって、1位のヤオコーを凌駕する。そうなると、取引先の見方も変わってくるだろう。一気に本拠地を失うことになる。
戦国時代は、甲斐の国は武田信玄、越後の国は上杉謙信、土佐の国は長曽我元親など圧倒的な本拠地を持っていた。アークスにしても北海道、青森県、岩手県で30%を越えるシェアをもって圧倒的な本拠地を築いている。翻って首都圏はどうなのか。埼玉県に一番のシュアを誇るヤオコーでもシェアは10%と見られる。2位3位連合が20%弱になる。ということは連合がその通り機能すれば一気に逆転される。
翻って他業界を見ると、銀行業界では大手21行は潰さないと言っていたのに、現在は何行か。大手21行という言葉さえ旧聞だ。今メガバンク3行である。ではスーパーマーケット業界は何社になるか。それは一重に世の中に敏感になるしかない。イオンは凄い。しかし、決して世の中、その通りにいかないことも歴史が示している。
深刻化する人手不足によって、働き方の枠を超えた争奪戦激化
個店経営と商品の磨き上げに全力投入
カスミ代表取締役社長 藤田 元宏 氏
「中」商品の「上」へのシフトアップを進める08
マルエツ 取締役執行役員 商品本部長 池野 賢司 氏
今期の食品全体で鮮度改善に取り組む12
エコス 取締役生鮮部長 宮崎 和美 氏/グロサリー部長 齋藤 直之 氏
マルエツ・カスミ・イオン・丸紅 首都圏に国内№1規模のSM連合創設
マツヤ アルピコホールディングスと資本業務提携
日本チェーンストア協会 消費増税やコスト増など問題山積
日本ショッピングセンター協会 新会長にJR東日本の清野智会長が就任
中元商戦 西武・そごうが10日早く中元商戦へ突入
ニップンインターナショナル 今年度売上高は前期比2桁増目指す
マルエツ V字回復の増収大幅増益、攻める商売で既存店プラスに
ヨークベニマル ライフフーズを含めた営業利益は165億円にも
ヤマザワ 初めて年商1,000億円の大台を突破
主力の鮮魚・塩干に加え、畜産と農産を強化し、弁当・寿司も販売
食料品 吉池
オイルドレッシング「ごちそうマジック」
高まるデリカ・惣菜需要
昨年度市場規模は8兆7,000億円突破(日本惣菜協会)
*目立つCVSでの伸び
三菱食品、低温食品軸にGMS・CVSとの取引増
*3月期決算は増収・減益、冷食、チルド売上36%強
最優先の課題はアクリフーズの再生
三菱食品、各エリアの連結子会社取引口座、支社に集約
(地域密着型営業の強化が目標)
日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史
都市型小型SMの行方
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