フレッセイと原信ナルスが昨年10月1日に経営統合して純粋持株会社アクシアルリテイリングの誕生以降、初のフレッセイの新店が群馬県高崎市内にオープンした。移転スクラップ&ビルドであり、同社の店舗数は49店のまま。今年は他にオープンはなく、来年秋に2店を新規出店する予定。今回オープンしたフレッセイ新町店では菓子、もやしなどオリジナルのアクシアル商品を販売しているが、今後は日配品などアイテムを拡充する。売場のPOPには「POWER PRICE」を至る所に掲げ、価格志向を全面に打ち出している。日常の買回り品を中心に揃え、普段使いの店づくりを進める。
5月16日にオープンしたフレッセイ新町店。売場奥のゴンドラのエンドで、上から下に斜面状に単品大量陳列する仕組みは原信ナルスの店でも実施しており、陳列棚の最上部に「POWER PRICE」を掲げているのも原信と同じスタイル。CGC加盟社である原信ナルスとフレッセイが経営統合してアクシアルリテイリングが2013年10月1日に誕生して約8ヵ月が経つ。現在はフレッセイの売場にも原信ナルスで実施している試みを進め、オリジナル商品「アクシアル」と記載された商品も徐々に増えてきている。イートインコーナーでは原信の「ハラシンカフェ」と同様、「フレッセイカフェ」とネーミングして、テーブル席とカウンター席を30席ほど用意し、隣接する直営インストアベーカリー「ベーカリーランド」のレジカウンターで料金を支払えばセルフコーヒーマシンのコーヒーとベーカリーが飲食できる。
群馬県に44店、埼玉県に3店、栃木県に2店の計49店を展開するフレッセイは3年ほど前に高質商品も揃えたクラシーズ業態を開発し、現在は連取店、寄木戸店、新前橋店の3店を展開し、前橋市内には年商の高い「クラシード若宮」も展開している。今もクラシードは業績堅調だが、クラシーズは商品の見直しを進めている。今回の新店ではクラシーズとせず、フレッセイとした。
新町店ではフレッセイ独自の売場づくりも実施する。セルフ形式でご飯やカレー、スープを提供する「ほっとデリバー」(4店目)を常設。フレッセイ新町店の年商目標は17億円。駅の反対側に徒歩5分の距離にあった旧店(年商実績12億円)は5月11日まで営業して閉鎖。新店では5億円の上積みを期待する。青果の平台は従来のフレッセイの店より7cm下げて80cmとし、惣菜や洋日配売場のゴンドラも15cmほど低くして1m35cmに。全てのグロサリーのゴンドラは1m65cm。売場の天井高は3m80cmあるため開放的で、売場の奥まで見渡せる。
来年秋に出店する売場600坪の高崎市内の新店では、太陽光パネルも屋上に設置する予定。また、沼田市内には売場500坪タイプをNSC内に出店する。ひょっとすると両店では原信ナルスの専売特許であるチェッカーがレジで袋詰めサービスを実施するカートインのレジカウンターが登場するかも知れない。
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