2002年4月2日から営業しているクイーンズ伊勢丹石神井公園店が今年4月26日(土)にリモデルオープンした。レイアウトを大幅に変更する大改装で、約3.5億円と小型店の新規出店費用に近い投資額をかけた。改装に当たって新規導入したのは、オープンキッチン化したピザやサラダ&カットフルーツのコーナー。この他に有機・特別栽培の青果物の宅配を行うオイシックスが、計20店展開しているクイーンズ伊勢丹の青果売場に専用コーナーを初出店した。今回の改装の狙いは、50代以上が6割を占めている利用客の若返り。「3割にとどまっている30~40代の客を5割まで引き上げたい」と同店河野聖店長。
三越伊勢丹の100%出資子会社である三越伊勢丹フードサービスは首都圏で20店のSMを展開しているが、今年4月26日にクイーンズ伊勢丹石神井公園店を全面改装オープンし、レイアウトを大幅に変更した。ビルの地下1階に売場とバックヤードがあり、西武池袋線・石神井公園駅前の地上から地下へとエスカレータで降りると、直営インストアベーカリーが展開されているのは改装前と同じだが、新規にオープンキッチンのピザコーナーを導入。インストアベーカリーに隣接して青果売場だった所をデリカ売場とし、壁面にあったカットフルーツコーナーを反対側に移動してサラダ&カットフルーツコーナーとしてオープンキッチン化し、その裏側にイートインコーナーを移動して、券売機で生フルーツジュースを提供するスタンドとセルフコーヒーマシンを1台常設した。
デリカ売場の奥に青果売場を移動し、新たに青果物の宅配業務を行っているオイシックスの専用コーナーを新設。売場奥の壁面沿いは改装前と配置は同じで精肉・加工肉、鮮魚・塩干売場だが、対面販売を強化した。売場の第3コーナーにあったデリカ売場は、ワインを中心とした酒とナチュラルチーズを主とした、おつまみコーナーとして一体化。改装前は酒売場だった場所に、テナントでサンドラッグを入店させた。
高架化が進む西武池袋線だが、これに伴い石神井公園駅前も今年2月に北側と南側が開通して行き来しやすくなったのはクイーンズ伊勢丹にとってはチャンスだ。ただ、2002年のオープン当初はライフと西友だけだった競合店も、その後は一昨年サミットストア、昨年は食品館イトーヨーカドーが出店して商環境は変化した。
クイーンズ伊勢丹石神井公園店の今回の改装では、ライブ感、鮮度感、匂いを売場で演出。出来たて・作りたてを追求し、「高質」で「くつろげる」店内へと整備した。50代以上が主体であった客層を、30~40代へとシフトさせ、来店頻度を上げることが今後一番の課題だ。年商目標は改装前の1割増の23億円を設定。同社は今秋、JR山手線・目白駅前に新店の出店を計画している。
増収2ケタ増益企業が増える、3月の消費増税特需も反映
全社で既存店の客単価がプラスに、1品単価の上昇顕著に
サークルKサンクス コンビニのスーパー化戦略を推し進める
沿線で展開する利点を活かし小型店も開発
他社と業務・資本提携に踏み切る企業も増加
自社競合もいとわず進出、2~3年後に増える
ヤングファミリー層の取り込みを活路に
ヤオコー ミノリア稲毛海岸店
駅近立地、250坪SMの建替え店舗、1階に惣菜など即食系、2階に生鮮3品
マルエツ平間店
リプトン 濃厚紅茶のティーラテ発売
伊藤園、2014年4月期連結業績は増収増益と順調
上期家庭用冷食、新商品導入率は80%<大手卸出荷ベース>
商品ジャンル別には弁当のおかず、麺、惣菜、米飯で90%
東京五輪と街づくりとCVS
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