サークルKサンクスはこのほど、サークルK四国で培ってきた“和とモダン”というコンセプトに基づいて、上質とくつろぎを提供するというスタイルの「K’s CAFE サンクス晴海フロント店」を首都圏1号店として誕生させた。同店は情報発信基地としての役割も担っており、実験店的な位置づけでもあり、マーケットの顧客からのいろんな声を吸収し、1つ1つ形にして顧客の求めるニーズに応えるように店舗のスタイルを進化させていく方針。
「K’s CAFE」首都圏1号店はサンクス晴海フロント店のイートインコ-ナー部分を本格的なカフェに改装したもので、コンビニ側とカフェ側を壁で完全に分離し、全く別の世界を演出するコンセプトでスタートしている。従って、店内BGMもコンビニ側とは別のジャズ調の楽曲が流れるようになっている。
顧客にやすらぎと居心地のいい空間を提供するというコンセプトで店づくりをしているので、店内の椅子もシアトル系のカフェのような木の椅子ではなく、座り心地まで追求し、ゆったりとした座席を使っている。壁面も“和モダン”を意識した日本人に馴染みのある菊の模様をあしらい、鶯色と黒で和を感じさせる色調に仕上げている。
「K’s CAFE」で提供するメニューはコンビニ側のオープンケースにもケーズカフェコーナーを設けて、購入できるようになっている。30~40代の女性を主なターゲットとしており、挽きたてコーヒー(250円~)、ラテ、ソフトドリンク、スムージーなどドリンク18種類を揃える。食事ではオムライス、パスタ、ホットサンドの他、モーニングセット、ピザセット、ごはんセットなどのセットメニューも用意する。また、発祥の地、四国の食材を使ったレモンケーキ、四国の老舗まんじゅう屋の和菓子をサイドメニューとして提供する。
今までにない新しいスタイルのカフェを造っているが、これが最終形ではなく、これから顧客のニーズを汲み取りながら、ドンドン進化させる考え。「店舗概要」:売場面積242.5m²、うちカフェ面積53.3m²。営業時間はコンビニが24時間、カフェは7:00~22:00で、座席数26席。FC形態で運営。
サークルKサンクスでは今年度、首都圏・中京圏で5店舗の「K’s CAFE」併設店の出店を計画している。大手コンビニ3社が大量出店を計画している中、独自の特徴のある店舗を打ち出し、継続出店して行かなければ、大波に飲み込まれてしまう恐れが多分にある。現役をリタイアした団塊の世代が多く住む首都圏郊外住宅地での多店舗展開ができるか、どうかが成否のカギを握る。
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