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No.795-2014/07/07

“和とモダン”をイメージし、黒と鶯色を基調としたCVS併設型カフェ登場

No.795号

  サークルKサンクスはこのほど、サークルK四国で培ってきた“和とモダン”というコンセプトに基づいて、上質とくつろぎを提供するというスタイルの「K’s CAFE サンクス晴海フロント店」を首都圏1号店として誕生させた。同店は情報発信基地としての役割も担っており、実験店的な位置づけでもあり、マーケットの顧客からのいろんな声を吸収し、1つ1つ形にして顧客の求めるニーズに応えるように店舗のスタイルを進化させていく方針。


3年後のコンビニのあるべきモデル


  「K’s CAFE」首都圏1号店はサンクス晴海フロント店のイートインコ-ナー部分を本格的なカフェに改装したもので、コンビニ側とカフェ側を壁で完全に分離し、全く別の世界を演出するコンセプトでスタートしている。従って、店内BGMもコンビニ側とは別のジャズ調の楽曲が流れるようになっている。


  顧客にやすらぎと居心地のいい空間を提供するというコンセプトで店づくりをしているので、店内の椅子もシアトル系のカフェのような木の椅子ではなく、座り心地まで追求し、ゆったりとした座席を使っている。壁面も“和モダン”を意識した日本人に馴染みのある菊の模様をあしらい、鶯色と黒で和を感じさせる色調に仕上げている。


  「K’s CAFE」で提供するメニューはコンビニ側のオープンケースにもケーズカフェコーナーを設けて、購入できるようになっている。30~40代の女性を主なターゲットとしており、挽きたてコーヒー(250円~)、ラテ、ソフトドリンク、スムージーなどドリンク18種類を揃える。食事ではオムライス、パスタ、ホットサンドの他、モーニングセット、ピザセット、ごはんセットなどのセットメニューも用意する。また、発祥の地、四国の食材を使ったレモンケーキ、四国の老舗まんじゅう屋の和菓子をサイドメニューとして提供する。


  今までにない新しいスタイルのカフェを造っているが、これが最終形ではなく、これから顧客のニーズを汲み取りながら、ドンドン進化させる考え。「店舗概要」:売場面積242.5m²、うちカフェ面積53.3m²。営業時間はコンビニが24時間、カフェは7:00~22:00で、座席数26席。FC形態で運営。


  サークルKサンクスでは今年度、首都圏・中京圏で5店舗の「K’s CAFE」併設店の出店を計画している。大手コンビニ3社が大量出店を計画している中、独自の特徴のある店舗を打ち出し、継続出店して行かなければ、大波に飲み込まれてしまう恐れが多分にある。現役をリタイアした団塊の世代が多く住む首都圏郊外住宅地での多店舗展開ができるか、どうかが成否のカギを握る。


今週の目次




流通羅針盤

公取委、食品PB品取引で初の優越的地位の濫用実態調査


今週の業界トピックス

サークルKサンクス ミニSM化路線の新業態サークルKフレッシュ
ミニストップ 「酢海苔」を使った夏季限定メニュー“磯まるむすび”を発売
オーシャンシステム SM事業は客数増で増収増益
CGC 今治デパートとファミリーストアさとうが新規加盟


今週の開店情報


新 激戦地 ストアシーイングMAP 1

練馬・中村橋地区 東京都|練馬区


SJ新店レポート

最新の取組事例を全て導入したフルライン展開の600坪SM
 関西スーパー京阪大和田店
NSCの核となる600坪SM、グロサリーMDに新基軸打ち出す
 ヤオコー秦野店


SJ決算レポート(生協篇①)

隣接県の生協同士が合併し巨大化
 事業連合内の店舗事業の連帯も進む


三井食品フードショー 7月15~16日東京ビッグサイトで開催

商品軸に新しい売場提案の強化図る
地域産品は過去最大規模の出展企業


夏に向けての商品提案 日本緑茶センターと大塚食品

日本緑茶センター  カカオシェルを使用した「ティー」を発売
大塚食品 クリスタルガイザーに700mlボトル追加


企業動向

雪印メグミルク、業績低迷の打開に研究開発力を結集


食品マーケティング

*フジッコ「和食で栄養バランス」を引き続きPR
 「和食」ユネスコ無形文化遺産登録記念を受けての販促
*石井食品「まぜご飯の素」4品目出荷中
*味の素・東洋水産の北米「冷凍麺」新会社、申請中
激動の流通革命変遷史・18 小澤信夫25
大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
 日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史


今週の大店立地法公示速報


交差点

新店より改装店で効果発揮



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